|
テーマ:ニュース(100168)
カテゴリ:最近のニュース
今日から令和元年 マスコミがはじゃぎすぎという人もいる。もともと日本独自の「年号」自体に疑問を感じている人たちなのだろう。確かにその昔、時の王が人々の時間までをも支配するという発想で年号は始まった。 しかし、日本においては平安時代の摂関政治の時代になって、天皇が年号を制定するのは単に形式的なことになった。実権は有力な貴族(特に藤原氏)にあり、年号決定は天皇の云わば「国事行為」みたいなものではなかったかと思う。 平成の天皇の生前退位から始まる新しい時代、高齢化という時代の中で、皇室もその在り方が変わらなければならない。衝撃的ではあったが、政治への権能を持たない天皇の、あの時(2016年8月8日)のビデオ発言には微妙な問題もあったが、国民大半が共感を持って受け止めた。それは、象徴としての活動を、全身全霊で全うされた事についての国民の共感と理解があったからだろう。 「新時代始まる」 天皇家としての伝統ある神式の儀式と憲法上の国事行為の他に、平成の天皇(今日から上皇)と皇后(今日から上皇后)は、憲法で定められた「国家と国民の統合の象徴」という役割を創造的に積み上げてきた。前例を重んじる宮内庁の役人(今は国家公務員だが、昔でいえばお公家さん)との軋轢も多分にあっただろう。 平成最後の昨日は、テレビ各局では平成を振り返る番組が多く放映されていた。東日本大震災の被災者慰問に7週連続して出かけられたことをはじめ、南太平洋の激戦地への慰霊の旅。被災地では国民と同じ目線で膝まづいて力づけ励まし、激戦地では敵味方を越えた戦没者を慰霊し平和を祈る姿に本当に心動かされた。 国民の大多数が、平成の天皇・皇后両陛下が高齢を押して慰問と慰霊の旅をつづけられたことに感謝していると思う。そして、誰もが心動かされる働きをされた「象徴」としての天皇をもつ日本人であることを誇りに思ったことであろう。 「剣璽等承継の儀」 平成の天皇(上皇さま)のご即位の際の賀詞の国会議決に日本共産党は反対した。しかし、今日1日、新天皇の即位にあたり、共産党の志位和夫委員長は「新天皇の即位に祝意を表します」との談話を発表した。9日に衆議院で採決される予定の新天皇即位への賀詞は、全会一致で可決される可能性が出てきた。 太平洋戦争は「天皇の名のもとに行われた戦争」という側面は否定できない。実は平和主義者であった天皇も、実際には軍部の暴走の隠れ蓑にされた。新憲法ではそのことの反省の上に立って「象徴天皇制」をとっている。 「令和」の時代になっても、新しい天皇ご夫妻には、これまでのなされようをひきついで、国民から慕われる天皇像、皇室像を作っていってほしいものだ。
にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/05/14 02:18:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[最近のニュース] カテゴリの最新記事
|