|
カテゴリ:最近撮った写真
日本タンポポと西洋タンポポ 大きな違いは総苞(そうほう)の形である。総苞は花びらの下で花びらを支えている部分で、最終的には綿毛を束ねる役割も果たす。総苞の上の部分が包み込むようになっているのが日本タンポポで、逆に外側に反り返っているのが西洋タンポポである。 その他に日本タンポポは受粉に蜂などの虫の助けが必要である。しかし、西洋タンポポは自家受粉するのでいくらでもクローンを作り出すことができる。 「日本タンポポ」 実(種)を見てみると、西洋タンポポの実は日本タンポポの2倍ぐらい大きいが重さは逆に軽い。また、日本タンポポは春にしか開花しないが、西洋タンポポは春・夏・秋を通して開花する。 このようなことから、繁殖力は西洋タンポポが強い。造成地や工場用地など主として都市部に生息範囲を広げているのは西洋タンポポである。一般的に動植物の世界では外来種が繁殖力が強いようだ。家の庭の片隅や里山付近の野原に咲いているのは日本タンポポが多い。 「西洋タンポポ」 しかし、西洋タンポポにも弱点がある。それはクローンでであるため多様性に乏しく、天候異変や土壌の変化に弱いということだ。それに対して日本タンポポは根が深くて寒さに強く、他家受粉のため種の多様性に富むために、西洋タンポポにも負けない生命力がある 日本タンポポと西洋タンポポ。ちょっと見ただけでは区別が分からないが、下から花を除けば総苞の形で見分けることができるというわけだ。
にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/07/08 05:03:51 PM
コメント(0) | コメントを書く
[最近撮った写真] カテゴリの最新記事
|