2019769 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Comments

Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

Free Space

設定されていません。
2019/06/23
XML
テーマ:古代史(56)
カテゴリ:日本史・世界史

​70分の講演を600字に​​

 これまであまり考えたことはないが、アナウンサーは1分間300字を目安に話しているという。これが対談だったり講演だったりすると、聞く人の反応を見ながら適当な間も必要だから、3分間で800文字ぐらいが標準だそうだ。わずか3分間の話でも原稿用紙2枚になるということだ。

 先日のある会の総会で行われた、専門的な用語も入った歴史講演を、600文字にまとめるという役割を引き受けた。と言っても自分は専門家ではない、たまたま総会行事の担当だったというだけだ。ICレコーダーで録音した音声をワープロで文章化していくのだが、これにはかなり悪戦苦闘した。

 講演の場合は、3分間800文字は早すぎる。早口の人で600文字、今回はパワーポイントでのプレゼンテーションをしながら話されたので3分間で500文字程度だったろう。講演時間は70分だったから約12000文字になる。これを600文字にまとめるとなると短縮率は20分の1である。如何に講演内容の骨子を、聞かなかった人にも分かるように要約するかがポイントとなる。

「サブテーマは、吉野ケ里遺跡発掘物語」

(講演者は遺跡の発掘に最初からかかわってこられた方だけに説得力のある内容だった)

 困ったのは歴史の専門用語である。早口で話された部分は聞き取り違いが起こりやすい。そんな部分はネットや手持ちの文献で調べたりして、間違いは極力減らしたつもりである。

 また、「これが」とか「あれが」とか代名詞で話されている部分がある。それはパワーポイントの画面を指し示しながら話されているときである。音声だけでそれを文章化しても意味がない。そんな部分は割愛するほかなかった。分かる範囲で講演全体を文章化して、大胆に削除した部分もあった。

「邪馬台国の位置論争は別にしても、古代の佐賀は輝いていた」

(奈良県の纏向遺跡が邪馬台国ではないかという説が近年では有力になりつつある)

 吉野ケ里は古くから中国の文化を受け入れていた、吉野ケ里の墳丘墓、大型建物、祭壇が有明海を越えた雲仙岳に対していること、などを述べられた。そして、纏向遺跡や周辺の古墳も同じように配置されているという。中国式の祭祀のさきがけは吉野ケ里であり、九州周辺に大きな勢力があったのは間違いないという話された。

 これまでは文献(ここでは「三国志」の「魏志」のなかの「倭人伝」)をよりどころとして交わされてきた邪馬台国論争が、考古学の成果をもとに行われているということが良く分かった。

 今日のこの記事は1週間前ごろの話である。この頃は、自分自身があるテーマに関するプレゼンテーションの内容をパワーポイント化するという忙しい時期でもあった。だからなおさら、特定の専門分野に関する講演を、音声記録だけから文章化するのは、時間を要する難しい作業だと感じた。 

 ここから得た教訓は、単純なことだが講演を記録するときは、音声でなく映像の記録を残しておくことである。そうすると、プレゼンテーションの様子もわかって文章化しやすいし、テープでは聞き取りにくかった歴史用語も、プレゼンテーションの内容から判るということだ。


↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。​


にほんブログ村






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019/07/12 12:07:16 PM
コメント(0) | コメントを書く
[日本史・世界史] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X