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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

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2020/05/18
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テーマ:離島生活(13)
「島の豊かさ、島の未来」 1999(H11)年3月 K小中学校卒業文集より

1 日本はもともと全部が島

 目本は、6,852ものたくさんの島々から成り立っています。そのうちで、一番面積が大きい本州島は世界で第7位の面積を持つ島です。日本では、本州、北海道、九州、四国、沖縄本島の5つの島を本土と呼び、他の6,847の島々を離島と呼んでいますが、これらの離島の大部分の6,415島が無人島で、人が住んでいる島は432島です。(注:1998年時点)
2 離島の諸問題と離島の開発
 最近では、橋によって本土と結ばれる島も増えましたが、離島の最大の問題は交通の不便さです。そのために、働き場所が少ない、通勤や通学が困難という問題などがあります。また、病院や商店、レジャー施設などが少ないという問題もあります。

 しかし、離島の生活環境は、1950年代後半~70年代前半の、日本経済の高度成長の時代に大いに改善されてきました。その最大のものは、電気、水道設備、電話回線の3つでしょう。その他には、港の設備、診療所などの医療施設、集会所などの建設もあげられます。また、交通の面でも定期船の大型化や増便も進められました。
 これらは、昭和28(1953)年に施行された離島振興法という法律で、国や県、市町村が離島の発展につとめてきた結果が大きいと思います。また、教育の面でも、昭和29(1954)年にへき地教育振興法が施行され、本土の学校に負けないだけの設備や先生方の配置がなされてきました。

「島の夕暮れ」


(写真右はK島の北端の灯台と漁火、写真左はK島の西隣に浮かぶM島)

3 続く人口の減少と高齢化

 しかし、皮肉なことに、離島の生活環境の改善が進んだ経済の高度成長の時期に、都会の働き場を求めて若い人を中心に多くの人が島を離れ、離島の人口はどんどん減ってきました。離島の人口が一番減ったのは昭和40(1965)年から昭和45(1970)年までの5年間で、13.0%の減少率を示しました。減少率は一時期5%台に落ちましたが、1985年から1990年の5年間で8.7%を示し、最近の5年間(1990年~1995年)では6.9%となっています。若い人が島を出ますので、お年寄りの割合が高く、離島における65歳以上の割合は25.2%(1995)と、全国平均の14.8%と比べて圧倒的に高い割合となっています。(ここでいう離島とは「離島振興対策地域」に指定されている276島)

4 本当の豊かさとは
 現代は、電化製品や自動車に代表される多くの品物に囲まれた豊かな時代です。人々は便利さや豊かさを求めて、多くの品物を生産し、消費して、最後には大量のゴミとして捨ててきました。しかし、それは、公害や都市間題、自然破壊などの地球規模の取り返しのつかない環境破壊の問題を引き起こしてきました。
 物で生活の豊かさを計る時代は終わろうとしています。では、本当の豊かさとは何でしょうか。私は、心・自然・時間の3つが21世紀の豊かさを表すキーワードになると考えています。「心の豊かさ」とは、自分、周りの人、周りの自然を大切にして、心豊かに暮らせることです。「自然の豊かさ」とは、動植物や人間が健康に生きていける自然環境が守られていることであり、「時間の豊かさ」とは、自分の心を豊かにするためのゆとりの時間がたくさんあることです。

「K小中学校と離任する先生方」


(この年の春(1999年4月)、4名の先生が島を離れた)

5 島おこしと島の未来

 最近、全国各地の離島で「島おこし」がさかんになっています。これまでのように、国や県・市町町の政策や予算に頼るのではなく、島の住民が自分たちの手で島の発展を考えて、いろいろなアイデアを出して行動しようとしています。ここK島でも「K島フェスタ」が島おこしグループ「つばきの会」の手で開催されました。これらの島おこしに共通しているのは、島の人が、その豊かな人情(心)で、島の自然や島で採れる(獲れる)物を生かし、島のよさをアピールしているという点です。
 隣のM島ではいったん都会に出ていた若者がUターンしてきて家庭を持ち、子どもも生まれて、大変活気がでています。彼らを中学生時代に担任した私は、そのたくましさや地(海?)についた生き方に、改めて心を打たれる思いがします。また、K島のお父さんやお母さんを見ても同じことを思います。
 K小中学校の子どもたちは、K島で生まれたこと、育ったことを誇りに思ってください。君たちは「本当の豊かさ」に満ちたこの島に生まれ、育ちました。君たちの中から、このK島で生き抜いていくたくましい人が、一人でも多くでることを願っています。
  [資料は「国勢図会」97/98、「国土庁離島振興課のHOMEPAGE」より]
           
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Last updated  2020/05/29 08:19:43 PM
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