2019826 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Comments

Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

Free Space

設定されていません。
2020/05/24
XML
巻頭言  2002(平成14)年3月 Y中学校 学校文集より

 21世紀の最初の年度が終わろうとしています。振り返って見れば、20世紀は人類にとって大きな進歩の世紀でした。この100年間で、私たち人類の生活は大変便利で豊かになりました。

 ノーベル賞が創設されたのは20世紀の最初の年である1901年でした。ダイナマイトの発明によって莫大な財産を得たアルフレッド・ノーベルは「人類に最も貢献した人に賞を与えて欲しい」という遺言を残しました。それに基づいて化学、物理学、医学、生理学をはじめとする5つの分野(現在は経済学賞を含めて6部門)ですぐれた功績をあげた人に栄誉が与えられてきました。このことからもわかるように、20世紀には基礎的な科学技術の研究が飛躍的に進みました。

 また、1903年のライト兄弟による飛行機の発明、1908年のT型フォード自動車の大量生産開始に象徴されるように、科学技術の応用の分野でも20せ紀は大きな進歩を遂げた時代です。そして、20世紀の後半になると身の周りの電化製品に見られるように、私たちは、日常生活の中で文明の恩恵を受ける時代になりました。

「Y中学校 学校文集 潮音」


(校長として初めての卒業生を送り出した年の記念文集)

 しかし、本当に私たち人類の生活は平和で豊かな時代になったのでしょうか。
 今、次のような電子メールが世界をかけめぐつています。

 世界には63億人の人がいますが、もしもそれを100人の村に縮めるととうなる
でしょう。

 100人のうち、52人が女性です。48人が男性です。30人が子どもで70人が大
人です。そのうら7人がお年寄りです。61人がアジア人です。13人がアフリカ人、
13人が南北アメリカ人、12人がヨーロッパ人、あとは南太平洋地域の人々です。

 20人は栄養がじゅうぶんではなく、1人は死にそうなほどです。でも15人は栄
養のとりすぎです。

 すべての富のうち、6人が59%をもっていてみんなアメリカ合衆国の人です。
74人が29%を、20人がたったの2%を分けあっています。

 すべてのエネルギーのうち20人が80%を使い、80人が20%を分けあっていま
す。

 75人は食べ物の蓄えがあり雨露をしのぐところがあります。でも、あとの25人
はそうではありません。17人はきれいで安全な水を飲めません。

 銀行に預金があり財布にお金かあり、家のどこかに小銭が転がっている人はいち
ばん豊かな8人のうちの1人です。

 自分の車を持っている人は7人のうちの1人です。村人のうち1人が大学の教育
を受け、2人がコンピュータをもっています。けれど、14人は文字が読めません。

​   -「世界がもし100人の村だったら」(マガジンハウス発行)より抜粋

「宇宙船地球号の未来は?」


(2002年4月から学校週5日制、ゆとり教育が始まったが、世界情勢は…)

 このメールを読んで、私たち人類の生活は本当に発展したのかを問い直す必要があると思いました。貧困と飢餓の問題をけじめ、民族や宗教の対立、自然環境の破壊や環境汚染と、今「宇宙船地球号」の悲鳴が聞こえてきます。21世紀は地球規模でものを考えることが必要な時代だと言われます。私たちほ、「地球市民」として何ができるかを真剣に考えていかなくてはならない時に来ています。

 晴れの門出を迎える卒業生の皆さん、卒業おめでとう。衣食住に不自由することもなく、望めば誰もが高等教育を受けることができる幸せを当たり前のことだと考えず、「宇宙船地球号」の行方を正しく導いていくための知恵と勇気を身につけるために、さらに学び続けて欲しいと願います。

※ここに挙げた数字は、この文を書いてから20年がたとうとしている現在、さらに悪化しています。経済格差はさらに拡大しました。当時もてはやされたグローバリズムは、開発途上国にとっては、新たな植民地主義の再来ともなっています。

 「新型コロナウィルス」による被害は開発途上国ほど大きく、難民問題は解決の糸口が見えません。また、現在アメリカ合衆国でデモや暴動が起こっているように、人種種差別問題もいまだに解決していません。
 インターネット時代になって、見えないところでの国家間の政治干渉も起こっています。20世紀には夢の実現だった宇宙開発は、今や宇宙が戦場となる重大な危機をはらんでいます。

 21世紀も20年間が過ぎようとしています。果たして我々人類は、21世紀のこれからの80年間を輝かしい22世紀につなげることができるだろうか。昨今のニュースを聞けば、大半の人が、希望よりも不安の方が多いと感じているだろう。

​↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。​
にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へ
にほんブログ村






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020/06/03 10:40:05 PM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X