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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

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2020/05/26
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​32年前の2年生の教室に​

 1988(昭和63)年度はH中学校で2年生を担任していました。この年度には、以前アーカイブスシリーズで紹介した回覧ノート「スクラム」の実践をしていました。親と子(生徒)と担任で回覧する自由記述ノートです。

 終活の一環でこのノートを処分しようとしていて、ノートに貼ってあった一枚の写真が目につきました。帰りの会の様子の写真ですが、教室正面左に「山田寺の仏頭」の写真と「あいだみつお」さんの「こんな顔で」という詩が掲示してあります。

「ある日の帰りの会で」

(右の二人はこの日の司会当番、左の子は明日の授業予定を連絡しています)
 
 この詩を掲示していたことはすぐに思い出しました。どれだけの生徒にこの詩の意味が伝わったのかわかりません。でも、中学2年生、14歳の生徒たちに伝えたいとても大事なことが含まれていると思います。


「こんな顔で」
 山田寺の佛頭によせて

宮沢賢治の詩にある

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」
というのは
こんな顔の人をいうのだらうかー

この顔は

かなしみに堪えた顔である
くるしみに堪えた顔である
人の世の様々な批判に
じっと堪えた顔である
そして
ひとことも弁解をしない顔である
なんにも言いわけをしない顔である
そしてまた
どんなにくるしくても
どんなにつらくても
決して弱音を吐かない顔である
絶対にぐちを言わない顔である
そのかわり
やらねばならぬことは
ただ黙ってやってゆく、という
固い意志の顔である
一番大事なものに
一番大事ないのちをかけてゆくー
そういうキゼンとした顔である
この眼の深さを見るがいい
深い眼の底にある
さらに深い憂いを見るがいい
弁解や言いわけばかりしている人間には
この深い憂いはできない
息子よ
こんな顔で生きて欲しい
娘よ
こんな顔の若者と
​めぐり逢ってほしい​
     (引用:相田みつお作品集①「にんげんだもの」 文化出版局発行)

 最近、教室の前の壁には掲示物を貼らない教室が増えています。学習障害の子どもたちが授業に集中できなくなるというのです。この時代は、学習障害とか発達障害という概念もなく、掲示物の充実は学級経営の重要なポイントでした。

 今の先生たちは自分でパソコンで印字し、掲示することが多いようです。だから、教室の掲示物は整然としています。学年で統一している掲示物もあるので、学級や担任の個性が見えないという問題もあります。

 自分は掲示物はできるだけ生徒たちに作らせていました。自分たちが工夫して書いた掲示物は大事にするし、自分たちが学級づくりに参加しているという意識を高める効果もあったと思います。

 ただ、この山田寺の仏頭の写真と「こんな顔で」という詩を掲示したのは自分のアイデアでした。詩の文字を書いたのは自分だったのか生徒だったのか、写真は小さくて判然としません。
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Last updated  2020/06/04 02:51:21 PM
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