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悠久の地球の歴史を垣間見る 極東アジアではカムチャツカにしかないと言われていた氷河が、なんと日本の立山連峰にあった。昨日偶然見たNHK-BS1の番組「北アルプス 氷河の旅」はとても興味深い内容だった。 「立山連峰の雪渓」 (切り立った山容、そこに残った雪渓は実は氷河だった~NHKの上記番組より) その貴重な氷河は立山連峰にある。自分も数十年前の夏、室堂平から黒部第四ダムに至る黒部アルペンルートのツアーに参加したことがあった。室堂平から望む立山連峰は残雪に輝き、その美しさに圧倒された思い出がある。 立山連峰の残雪はこれまで万年雪と思われていた。ところが、立山カルデラ砂防博物館の研究チームが2009年から研究調査を開始し、2012年に立山連峰に3つの氷河があることが確認された。 約20mの積雪の下に30mもの氷の層があることが分かった。特に「三ノ窓氷河」は厚さ60m長さ1kmに及ぶものだということが分かった。しかも、GPSによる測定で1か月半に10㎝ほど流れていることが確認されたという。 「三ノ窓氷河」 (この下で、現在でも厚い氷が谷を侵食しているのだ~NHKの上記番組より) この番組でわかったことは、極東地域ではカムチャツカ半島が南限だといわれていた氷河が、一気に南に下がり、何と日本に存在していた。現在では7個の氷河が確認されているという。地球の悠久の歴史の一端に触れた思いである。 「ピオ11世氷河」 (このフィヨルドでは多くの氷河を見た。2016.2.22、クルーズ船上より) パスポートなしで氷河が見られるのだ。上の写真はパタゴニア(アルゼンチン)のピオ11世氷河である。高さ50m幅は数kmもあり海に落ちる大氷河である。 小規模であっても、氷河が日本で発見されたということは素晴らしい。現在では観光ツアールートにも入っているという。もちろん健脚向けだろうけど。願わくは温暖化によって消滅してしまわないことを祈るだけである。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/07/30 11:10:54 AM
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