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テーマ:海外旅行(7523)
カテゴリ:アーカイブスシリーズ
これまで、そして今、またこれから・・・
アーカーブスシリーズも回を重ねたが、終活の一環として目に付くものから処分し、記録に残したいものを掲載しているため、年代順に並んでいるわけではない。今回は、2011(平成23)年12月発行の○○地区校長会機関紙に投稿した文を掲載する。(写真は今回新たに追加) これまで 私は、37年間の教職生活の間、〇〇〇教育事務所管内の中学校延べ10校に勤務しました。そして、それぞれの学校で多くの先生方や生徒、保護者と出会うことができたことに心から感謝しています。20代の頃は、社会科を教え、担任をして学級づくりをすることが自分の一番のやりがいでした。しかし、その当時は自分なりに創意工夫したと思った教科指導や学級経営も、今思えば自己満足に過ぎなかったと思います。 30代半ばの教育センターでの長期研修は、教職生活の大きな転機となりました。私は教科指導法について研究しましたが、その研究とは別に、県内各地の小・中・高の先生方と知り合えたことが大切な財産となりました。この長期研修は、私の教師としての視野を広げてくれた貴重な半年間となりました。 その後は、県の中学校社会科部会の研究部を任せられ、当時の会長先生や事務局長の先生、研究部員の先生方で、県全休の研究体制づくりに取り組みました。この時、それまでずっと佐賀市内の学校にお願いしていた九州大会の研究授業を、佐賀市以外の3つの市に分担してもらいました。このことは、県全体の研究のレベルアップにつながり、優秀な人材の発掘にもつながりました。 40代前後には学校全体を動かす校務分掌もまかせられ、ほとんどの校務分掌を経験しました。担任からはずれる時には淋しい思いもありましたが、いろいろな校務分掌の経験は、管理職となってから役立ったと思っています。 さて私は、旧〇〇〇郡校長会、旧□□市校長会、そして市町村合併後の現□□地区校長会と、3つの校長会に所属するという貴重な体験をしました。この頃は、学校が完全週5日制に移行し、学校評価や学校評議員制度が本格的に実施されるなど、教育改革が大きく動き出した頃でした。そのような変革の時期に、校長会で多くの先生方と出会い、貴重なご指導を受けたことは大変有り難いことでした。 そして今 今年3月に退職し、何かの折りごとに職業欄に「無職」と書くことの快感はとてもすがすがしいものでした。しばらくは、この自由な浮遊感の中に自分を置いていたいと思い、今日に至っています。そのうちに、「無職」と書くことに、物足りなさや後ろめたさを感じる時が来るものなのでしょうか。今は、放電しているのか充電しているのか自分ではよくわかりませんが、とにかく「無職」を楽しんでいる日々です。 5月前半までは、教職時代の書類や記録等の整理や退職にともなう諸手続き、諸会合などで、あっという間に過ぎていきました。そして、5月中旬以降、やっとまとまった時間がとれるようになりました。そこで、自分自身を一度精神的にも物理的にもリセットするために旅に出ることにしました。5月下旬、大阪を起点に琵琶湖一周7泊8日のバイクツーリングをしました。6月中旬には北海道に渡り、10泊11日かけてバイクとレンタカーを組み合わせた旅をしました。そして、7月後半からは世界一周の船旅に出ました。 この船旅は、横浜を出港して、東シナ海、マラッカ海峡、インド洋、紅海、スエズ運河、地中海、北海、バルト海、大西洋、パナマ運河、太平洋と、西回りに地球を1周し、21ケ国を訪ねるという長い旅でした。 「シンガポール入港」 (ある職場での職員旅行以来、15年ぶりのシンガポール~2011年7月29日) 寄港地毎にオプショナルツアーがあり、それに参加して多くの世界遺産や観光地などを見学しました。船旅の後半では、ドミニカ共和国での野球交流やメキシコでの大学生との町歩きなど、交流型ツアーにも参加しました。そして、治安が比較的よい国では、数名での自由行動や自分1人での街歩きもしました。 乗客は全国各地から集まった老若男女約800人、さすがに3ヶ月を越える船旅となると働き盛りの30~50歳代は少なく、20歳代が3割強、60歳代が約2割、70歳代以上が約5割弱だったと思います。船内では、有料・無料の各種講座が開かれ、一大カルチャーセンターとなりました。若者たちが中心になって企画する、夏祭りやスポーツ大会などのイベントも沢山ありました。その多くの場面で、団塊の世代以上の方々がとても行動的だったのが印象的でした。 「モンサン・ミシェルにて」 (寄港地ルアーブルからの送迎バスを利用しての単独行動だった) そのうちに知り合いもでき、私は船内の掲示板を利用して「社会科の会」の開催を呼びかけてみました。寄港地での見繊や体験を互いに共有しようという趣旨です。最初は自己紹介から始まった会ですが、そのうちに意気投合して、ほぼ週1回の割合で、船内にある居酒屋に集まるようになりました。会の常連は7名で、居住地も校種も違っていました。高校教諭の免許を持っていて銀行に就職して勤め上げたという人や、大学を休学して乗船した中学校社会科教師志望の学生さんなど、個性あふれるメンバーでよく語り合いました。 またこれから・・・ 国内・外国の旅をして思ったのは、自分が如何に知らなかったということを改めて知ったということです。世界の出来事はいろんなメディアで日々報道されています。しかし、個々の情報はその事実の、1つの部分の1つの面に過ぎないということも改めて感じました。 ギリシャのアテネでは、国会議事堂前広場で政府の財政改革に反対する教職員のデモが行われていました。エジプトでは、ムバラク政権崩壊後の政治の混乱が人々の表情にも感じられました。北欧では物価が高いのに驚きましたが、高負担・高福祉の良さか、人々の表情や生活にゆとりを感じました。中南米では、世界遺産の旧市街地のすぐそばにスラム街があったりして、大きな貧富の格差を実感しました。 このように国内外を旅してみて、もっと知りたいし説明できるようになりたいと思いました。このあと、I1月中旬から下旬にかけて約2週間の南米への旅が控えています。それが終わったら、また日本各地を旅行する予定です。 旅自体が目的にならないよう、旅で感じたり考えたりしたことを、文章や写真、絵などで表現できるようになりたいと思っています。そのために、4月から毎日更新している、自分の趣味を中心としたブログを、今後も書き続けていきたいと思っています。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/08/14 11:05:03 AM
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