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テーマ:海外旅行(7523)
カテゴリ:アーカイブスシリーズ
ソマリアの海賊に備えて
スリランカのコロンボ上陸はわずか3時間ほどだった。最初は寄港せず、アデン湾入り口の集結地点に急ぐとのことだった。NATO軍や海上自衛隊の護衛艦に警護されながら、他国の貨物船や客船と船団を組む地点に急ぐためである。 しかし、船客の要望と、招待されて乗船していた南相馬の東日本大震災被災地の中学生たちを下船させる必要もあり、ごく短時間のコロンボ寄港が実現した。自分は数人のグループで国立博物館に行って見学した。スリランカの観光はほんとうにあっという間に終わった。 「船団を組んで」 (自衛艦の姿は目認できなかったが、遠隔地での任務遂行の苦労を思う) 8月6日の20時に集結した十数隻の船団は、前後を武装したNATO軍や自衛隊の艦船に護衛されて紅海に向けて進んでいった。前を行くタンカーは船尾から放水している。高速ボートで接近した海賊がよじ登ってくるのを防ぐためである。 夜間は窓にはすべて厚紙が張られた。窓のある船室にはスタッフが来てすべての窓を塞いだ。明かりが漏れないようにということだ。緊張感が高まってくる。 「海図で船の位置を知る」 (毎日張り出される海図、8/7の日付がある。はるばるここまで来た) マンダブ海峡を抜け、危険なアデン湾を無事に通過した。8日には船団は解体しそれぞれに紅海に入っていった。ひしひしと紛争地帯の緊迫感を身をもって感じた貴重な体験だった。2011年、今から9年前のことである。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/08/14 11:52:46 AM
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