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カテゴリ:アーカイブスシリーズ
プリントは永遠に不滅
久し振りに土いじりをしようと物置でモノ探しをしていたら、昔のカラープリント写真が出てきた。プリントの縁に「FUJICOLOR 76」とあるので、今から44年前の写真だろう。 著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」のことを指す。これらの著作物は、2016年の著作権法の改正によって、著作者の死後70年間は保護されることになった。(従来は50年間だった) 肖像権は他人から無断で写真や映像を撮られたり無断で公表されたり利用されたりしないように主張できること。しかし、いずれにしろ本人が開示するものについては問題はないだろう。 「職場でのスナップ」 (誰がシャッターを押したのかわからないが、わりと自然な表情で写っている) 上の写真は初任地の職場で撮ったようだ。窓の外に山が見えている。半袖を着ているから季節は夏のようだ。髪がこんなに多かったんだと改めて、今の自分の頭に手をやってみた。まだ人並み以上には髪は残ってはいるけど。 「定期船の上」 (多分定期船の上で撮った写真のようだ。初任地は離島の学校だった) 現在の定期船は大型化してスピードも速い。しかし、44年前の定期船は5トン前後の小型漁船と同じスタイルだった。一応船室はあったが、天気のいい日は船べりに腰を下ろして気持ちよい風を感じたものだ。 しかし、それはあくまでもなぎで好天気の時だけだった。いったん海が荒れて雨が降ろうものなら、油臭い船室に入るしかない。木の葉のように揺れる小型の定期船。息を殺して40分ほどの航海時間を過ごしていた。 現在の船は、20分程度で着く。44年間の間にすっかり定期船も快適になったが島の人口はめっきり減った。自分の初任校はとっくに閉校になっている。 このころのカラー写真は耐光性がなくて、かなり退色している。コントラストを上げたり、赤色を減衰したりいくらか手を加えたが、これが精いっぱいだ。しかし、デジタルはHDDの故障などがあれば一挙に失われるが、プリントは永遠に不滅だ。この退色加減が歴史を感じさせ、なかなか味わいがあると思う。 ↓ランキングに参加しています。良かったら下のバナーをクリックしてください。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/11/03 03:29:14 PM
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