|
テーマ:日本史(1738)
カテゴリ:日本史・世界史
知っているだけではだめ 「知っているだけでは、偉くもなんともありません。さあ、一緒に考えましょう」と、小さく帯に書いてある。大きく書いてあるメインキャッチコピーは「日本史がもっとおもしろくなる」である。しかし、自分は小さな文字の部分に目をとめた。 最近はYou Tube に中学校の教科書レベルの歴史教室の動画をアップしているので、つい歴史の本には目が留まる。それも、単行本は高いから新書版を中心に見ていく。最近は最初から単行本ではなく文庫版で出る本もあるので、週に一度くらいはリアル書店に行く。 急がなければネット通販で買うし、急ぐときには書店で買う。このために最近は古代史を中心にまた本が増えてきた。この手の本はオークションでは買い手がつかないのが普通だから、最終的には置き場に困ってしまうが仕方がない。 「考える日本史」 (地味な装丁だが、かえって目についた。本郷和人著:河出新書 2019.1) 「考える日本史」はまさに、自分がYou Tube で提示したいことで、これまで現場で実践してきたことなのだ。しかし、現場では高校入試という現実的な目標がある。しかし30年前ごろから高校入試も、記述式問題や史料を活用する問題が増えてきて、自分の指導方法とのマッチングが取れてきた。 現場を離れた現在は、授業という表現の場がなくなったが、4年間ほど新任教師の指導を担当して、いくらかは自分のやろうとしてきたことを伝えられたかとは思っている。 「裏表紙」 (著者の本郷和人は東京大学史料編纂所教授) この本は、10章からなっているが、そのタイトルはすべて漢字一文字だ。なかなかのアイデアだと思う。ネタバレになるが、その十文字は「信」、「血」、「恨」、「法」、「貧」、「戦」、「拠」、「三」、「知」、「異」である。 例えば「信」の章では、まず最初に「国家の信用度は銭が基準」とある。単なる知識を増やすことより、多面的に考えることを重視して述べられている。次に「個人の信用」ということで、日本社会と中国社会を対比して書いてある。 もっと考えさせられるネタが、新書版と言ってもたくさん詰め込まれている。このブログの読者で歴史に関心ある人はぜひ目を通してほしい。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/12/07 05:08:27 PM
コメント(0) | コメントを書く
[日本史・世界史] カテゴリの最新記事
|