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テーマ:海外クルーズ旅行(28)
カテゴリ:アーカイブスシリーズ
ノルウェー最大のフィヨルド
北欧のすべての国の観光がこの日で終わる。そのクライマックスは、10年前の今日(2011年9月17日)のノルウェー最大のソグネフィヨルドの観光だった。クルーズ船そのものが、ソグネフィヨルドの最奥部まで航行していった。 地図でもはっきりわかるが、ソグネフィヨルドは、長さが200kmもある。幅は平均5km、最大深度は1,300m、崖の高さが1000mという、自然が作った雄大な地形である。朝早くから船客たちはデッキに出て両岸の風景を眺めていた。 両岸の絶壁は圧倒的な勢いで迫っている。朝もやが白い岸壁の中腹くらいにたなびいている。この雄大な自然の造形は何千年をかけて氷河が海に流れ込むことで作られた。奥に続いている海面は鏡のように静かだった。 (どこを切り取っても絵になる風景だった) 気温は摂氏6度、真夏のエジプトもギリシャも暑かったが、北欧の9月半ば、季節は駆け足で冬に向かっている。寒さを忘れて景観に圧倒されていたが、我に返ると体が冷えを感じて船室にコートを取りに行った。 7時30分ごろ、一昨日フロム鉄道で観光したフロム村が見えてきた。両側の岸壁はだんだん迫って来ている。フロム村はいくつかに分岐しているソグネフィヨルドの一つの行き止まり地点なのだ。 (高い岸壁の上に、西の空に傾き始めた月が冷たく輝いていた) このフロム村が今回のフィヨルド観光の折り返し点だった。しばらくして、船は転回を始めた。38,772t、全長228.4mのオセアニック号が転回を終えるまで1時間以上かかった。その転回を見届けて多くの船客は朝食のためデッキを降りていった。 船は、フィヨルドの出口に向かって静かに航行を始めた。午後3時過ぎ、オセアニック号は大西洋に出た。このソグネフィヨルド観光が、この船旅で到達した一番北の地点、緯度は北緯61度だった。 この後オセアニック号は大西洋を横断し中米に向かった。ドミニカ共和国、コロンビアに寄港したのちパナマ運河を航行する。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/09/21 01:42:20 PM
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