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1941年、国民を狂喜に駆り立てたものは?
NHKの朝ドラでは、よく開戦時のラジオニュースのシーンがある。当時の文筆家の日記などもある。それによると、多くの国民が日米開戦に気分が高揚している。新聞記事にある「熱狂に流されるな」という半藤一利氏の意見は傾聴に値する。 「熱狂に流されるな」 (国民を熱狂させたのは何だったのかを考える必要がある) ※12/8 佐賀新聞 日米開戦という悲劇の始まりに国民を熱狂させたのは、軍部とそれに反対できず治安維持法などを成立させた議会に責任がある。また、それに政府や軍部に追従して国民を戦争に駆り立てた新聞などのマスコミも責任の一端がある。 太平洋戦争は日米の戦力や経済力の差からして勝つ見込みのない戦争だった。日独伊三国同盟や日ソ中立条約という背景はあったが、日本は1931年の満州事変、1937年の日中戦争以来、中国大陸で泥沼の戦争を続けていた。 日本の大陸進出、日米開戦を、明治維新以来の近代化や日清・日露戦争の延長上にあるという人もいる。しかし、日本が近代国家となってゆく過程で、大日本帝国憲法(現在の視点では国民主権の理念が欠落していたが)が制定され、帝国議会が開設された。大正デモクラシー末期に普通選挙(男子だけだったが)も実現した。 「ではなぜ、アメリカと対立したのか」 (このような分かりやすい記事は良い企画だと思う) ※12/8 佐賀新聞 日米開戦という重大な過ちの原因の一つは、開戦に積極的な陸軍と、慎重だった海軍が対立したことだ。日中戦争を打開するため開戦を主張した陸軍が、国際協調を重視し冷静に現実を分析していた海軍を押し切ったと言えよう。 現代の日本は、中国の海洋進出、北朝鮮の核武装化、大国ロシアの専制政治、韓国との歴史認識をめぐる政治的対立など、多くの外交的課題がある。日本を取り巻く安全保障問題は多元化して難しい状況にあると言えよう。 それを解決してゆくのは、「外交力」だと思う。政府の政治的な外交力が基本的に重要である。だが、国民自身が国際感覚を身に着け、国際貢献や民間交流で日本の平和を希求する理念をアピールしてゆくことも大切なことだ。 核ミサイル、軍事目的の人工衛星、インターネットを使った情報戦、化学兵器の開発など、軍備はこの80年の間に飛躍的に進歩した。第三次世界大戦は人類の最終戦争になる。これを避けるための高度な国際協調体制の構築が望まれる。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/12/14 01:28:23 PM
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