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テーマ:アーカイブス(3055)
カテゴリ:アーカイブスシリーズ
まだ学校にも余裕があった時代
雑然とした自分の部屋でモノ探しをしていたら18年前の原稿が出てきた。内容は現在の思いと大して変わっていないが、廃棄処分する前にここに残しておこう。 忙中忙あり,興味を持ち,行動する 2004年12月発行「○○○郡校長会報」 時には仕事のことは忘れて,と思っても,夜中になってふっと思い出すことがある。数年前までは,仕事のことでうまくいかなかったことや,考えても解決策が出てこない不安が布団の中までスーツと寄り添ってきて,とうとう一睡もできないという,眠れぬ夜を過ごしたこともよくあった。 今年度,はじめて市内の学校に転任してとまどうことが多い一学期だった。しかし,開き直ったのか,自分自身少々図太くなったのかわからないが,最近は夜まったく眠れないということがなくなった。そして,仕事のことで夜ふっと浮かぶことは,なんと,ちょっとしたいいアイデアだったりするのだ。ほんの些細なことが多いのだが,そういうときは,朝学校に行く楽しさが増すようだ。 ものは考えようで,できないことをいくら考えるよりも,今できることを考える方が精神衛生上も肉体の健康面からもずっといいに決まっている。そして,何でもいい,仕事のことでも,仕事以外のことでも,いつも何かに興味をもつこと。そして,興味に向かって行動することから仕事のヒントも出てくるし,いつも等身大の自分を表現することが好結果につながるのだと思うようになった。 そこで,今回は仕事以外のことで自分が興味を持ってきたことや行動してきたことを書いてみたいと思う。 ◎瞬間を切り取る 見よう見まねでフイルム現像,焼き付けをしていた学生時代から新採教員時代。写真の魅力は,携帯からだって動画が送れる動画全盛の時代になっても,少しも色あせない。職場ではもっぱら写真係を務めていた。しかし,その一瞬のために何ヶ月も何年も通い薄めてという根気強さと熱心さはないのである。 現在はもっばらデジカメを使うことが多いが,少し大きいフイルムを使える中版カメラにリバーサルのフイルムを入れ,いつも使える状態にしている。心を動かす風景などに出会った時,素直な気持ちでカメラを構えることができる感受性を持ち続けたい。 ◎旅,自然に包まれる 八年前,夏の北海道をソロツーリング。知床半島から釧路に向かう途中,日が暮れて人家の灯りも遠い。雄大な根釧台地のど真ん中でエンジンを止めて寝っ転がった。震動とエンジン音から解放され,急に静寂に包まれる。遠くからかすかな虫の声と干し草のにおい。 三年前,沖縄の慶良問諸島でシュノーケリング。といっても,気絶したカエルみたいにシュノーケルをつけて水面を漂っていただけだが・・・。これ以上は考えられない透明感の中で,眼下に泳ぐ無数の魚たちと珊瑚礁の美しさ。 ◎音と映像に浸る 二年前,書店でホームシアターの雑誌が気になりだして,数ヶ月後にはホームシアターを構築。最初に買ったDVDソフトが小澤征爾指拝,「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート」。音楽のことは詳しくないけど,全身をオーケストラの演奏と観客の拍手に包まれる心地よさ。 最近は,韓国,中国,イランなどアジア系の映画をレンタルで借りることが多い。韓国映画の「JSA],中国映画では「あの子を探して」,イラン映画では「運動靴と赤い金魚」などが心に残っている。文化や生活のにおいが感じられる作品を好んで観ている。 ◎生き物と暮らす 八年前にピーグル系ミックスの愛犬と出会って,これまでにいくつか発見したことがある。まずは,アイコンタクトの重要性。言葉が通じない分だけ,目と目で通じる何かがある。人間同士もそうありたいものだ。次に野生の本能の単純さと美しさ。よく近くの林道に連れて行く。全神経を集中させて,生き物の気配を追って走り出す姿に感動する。 タヌキ,アナグマ,イノシシ,ウサギ,猿。いろんな動物に出会つたけども,仕留めることはできない,ちょっとドジで心優しい愛犬ハッピー。 ◎ITを使いこなしたい 小学生から中学生時代はプラモデル少年。高校から大学時代はラジオ少年。今でも手作りのアンプやアマチュア無線機が物置に眠っている。二十数年前のマイコンブームの時に二十万円ほど出してBASIC言語で動かすパソコンを買った。それ以来,買ったパソコンが合計8台。でも,難しいことはわからないし,今これを書いているワープロソフトだって,山盛りの機能の一部しか使えない。使いこなしたいと思っているだけで,使いこなしてはいない。 ITは仕事の必要に迫られてという面もあるが,自己表現の手段として歳をとるほどその有効性が増大するのではないかと思う。また最近,新型パソコンのカタログが気になりだした。 元来,何でもやってみようという熱しやすくさめやすい性格で,これまでいろんなことに手を出してきた。そして何一つ極めたものはないのだが,これからも「趣味の総合的な学習」をライフワークにしていきたいと思っている。 ※現職時代の文であるが、退職してもほとんど変わっていない。ある程度、趣味の機材はオークションで処分したがまだかなり残っている。終活を進める歳になったのは自覚しているけど、書類などは処分できても機器はなかなか手離せない。 しかし、考えてみれば、ほんの20年ほど前のことだが、まだ学校には「ゆとり」があった。管理職の会でも会報を年3回ほど出したり、研修視察旅行などをしていた。今は学校現場には全くそんな余裕はない。文科省が言う上から目線の「働き方改革」は掛け声だけ。官僚たちは定時退勤を実行しているだろう、でも学校は忙しくなるばかりだ。 ↓ランキングに参加中、良かったら下のバナーをクリックしてください。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/07/22 12:02:51 PM
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