|
テーマ:昆虫写真(162)
カテゴリ:最近撮った写真
短い夏へようこそ
自宅の庭の栗の木の下でこの日を待っていた。長い間(約7年)ずっと幼虫のまま過ごし、やっと羽化することができた。 「抜け殻」 (羽化の瞬間をずっと前に山間のキャンプ場で目撃し感動した) 成虫になってからは1週間くらいしか生きられない。雄が鳴くのは交尾相手を探すためだという。交尾が終わると雌は卵を樹皮の中に生み付ける。 「夕方よく庭のモチノキで鳴いている」 (時々ペアでいるようだが、交尾の瞬間は目撃したことない) 卵は細長く、長さは2.2mmほど。一つの穴に5〜10個産卵する。卵は翌年の6月頃ふ化し、そのあと幼虫は、土の中にもぐり木の根から養分を吸って成長する。そして何と7年間も土の中で過ごす。 最近はアブラゼミの数が減っている。一番の原因は野鳥に補食されるからという。だけど「弱肉強食」は哺乳動物だけでなくあらゆる生物間にある。 「赤い部分は何だろう」 (アブラゼミは頭部に赤い部分がある) 最近は各地での内戦や、ロシアによるウクライナ侵略などによって人間界も生存の危機に直面している。ヨーロッパでは40度を超える熱波が襲っている。かと思えば地震、豪雨、火山噴火など、自然に対して何と人間は無力なのだろう。 ウクライナ戦争で言えば、人間も単なる生き物の一種に過ぎなかったことが分かった。これまで人間が築いてきた民主主義や国際協調の理念は、自己生存(と、ロシア大統領は言う)の論理でいともたやすくぶちこわされようとしているのだ。 アブラゼミと人間、どっちが幸せなんだろうと思う。必死に鳴いている姿を見れば、めでたく子孫を残して1週間の地上生活を全うするアブラゼミの方が幸せなのかもしれない。 ↓ランキングに参加中、良かったら下のバナーをクリックしてください。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/07/25 11:19:05 AM
コメント(0) | コメントを書く
[最近撮った写真] カテゴリの最新記事
|