|
テーマ:国内の旅(18)
カテゴリ:国内の旅
登ったり下ったり、今日はよく歩いた
昨夜和田山駅で降りた時は暗かったので、街の様子はよく分からなかった。ただ、和田山駅は、雲海に浮かぶ竹田城の展望所である「立雲峡」へのマイクロバスの発着点になっている。撮影目的で泊まる人が多いようだ。 マイクロバスは朝5時出発なので昨夜チェックインの時に予約した。往復2,400円で、ちょっと高いが、雲海が発生しやすい秋から晩秋にかけてのシーズンは、タクシーを使うよりマイクロバスが便利だ。 バスを降りるとまだ暗いが、足元は何とか見える。登山道をゆっくり歩きながら展望台をめざす。第一、第二展望所はパスして、一番高い第三展望所をめざす。背負ったカメラバッグの重みがずっしりと感じられるようになり、膝もがくがくとなってきたころ空は明るさを増し、一番高い第三展望所に着いた。 「奇跡的な雲海」 (天気予報では雨模様と言っていたが、見事な雲海が見えていた) 一面の雲海であったが、空が明るくなるにつれて竹田城の石垣が見え始めた。大勢の人に混じってシャッターを切る。城の石垣に太陽光が当たるころになったら、バスの時間が気になりだした。 「竹田城の全貌が見えてきた」 (雲海から姿を見せた山城は別名「天空の城」と呼ばれるのにふさわしい) 「竹田城の縄張り」 (情報館「天空の城」パンフレットより) 竹田城は、1431年に山名宗全が山城を築いたのが始まりと言われる。その時は土塁だったというが、信長の但馬地方攻略の一つの拠点に位置づけられるようになって現在の石垣の曲輪がつくられたと言われる。 何十回来ても雲海が出なかった人もいるが、自分はたった一回で見事な雲海を見て撮ることができた。7時半すぎに展望所を降り始めた。下りの方が足を滑らせそうで要注意だ。駐車場に戻るとすでにマイクロバスが待っていた。 竹田駅でマイクロバスを降りた。ここから約2Km歩くと竹田城の登城口だが、自分はタクシーを使った。タクシーを降り、だらだら坂を登ってゆく。城まで500mだがこれがなかなかきつかった。登山道が舗装されているのが救いではあった。 「天守台付近から下界を眺める」 (まだ少しだけ雲海の名残の朝霧が漂っていた) 竹田駅に戻り、播但線で姫路に向かう。ここも超ローカル線である。車社会なので、鉄道に乗っているのは免許証を返上した高齢者や高校生が中心だ。 13時過ぎに姫路に着いた。駅の北口から姫路城が見えるが、疲れているのでタクシーで登城口まで行った。前回の船旅仲間の会は姫路城集合であった。しかし、自分はバイクで行って、運悪く明石付近で雨に遭い集合時刻に遅れた。そのため、待っていた仲間も含めて天守閣に登れなかった。仲間には悪いことをした。 今日は疲れていたが、天守閣の最上階まで意地で登った。三連休の最後とあって、城内は大変混んでいた。特に外国人の姿が多かった。竹田城も珍しいが、姫路城は交通の便は良いし、白亜の広大な城構えは外国人受けするようだ。 「大天守からの眺め」 (昭和の大改修で小天守や城壁などがより美しく映えるようになった) ようやく最上階というとき足止めされた。あまりにも登城客が多く、最上階が満員になっていたのだ。登り階段はしばらく降りてくる人のために使われた。 すっかり足は参っていたが、用心しながら登っていった。昔ながらの厚い板を使った階段は現代建築の標準より段差が大きい。その上に大勢の人によって踏まれているためとても滑りやすかった。 「天下の名城をバックに」 (モデルの高齢の侍姿の人たちの面構えがとても良かった) 姫路駅に戻って一番早い新幹線で帰途についた。広島で一度早い「のぞみ」に乗り換えた。船旅仲間との観光は一泊二日だったが充実していたし、その前後の一泊ずつの行程も滅多に行かないところだったので、なかなか良い旅になった。 特に今日の「雲海に浮かぶ竹田城」は心に残る瞬間だった。 ↓ランキングに参加しています。良かったら下をクリックして下さい。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/11/30 12:29:40 PM
コメント(0) | コメントを書く
[国内の旅] カテゴリの最新記事
|