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「天災」と「人災」
2024年元日、16時10分石川県の能登地方で最大震度7の地震が起こった。マグニチュード7.6、震源の深さ約10Km。津波も発生し大きな被害が出た。確認された死者は今日(3日) 現在で55名だが、状況把握が進むにつれて増えるだろう。 「地震で崩れた金沢城の石垣」 (震源地の能登半島から200㎞ほど離れた金沢市でも震度5弱だった) 穏やかに始まった2024年も、テレビ番組は能登半島の地震一色となった。もし地震が昨日だったら、紅白歌合戦どころではなかっただろう。天災は時と場所を選ばない。特に地震は地球内部の活動なので、人間の力は全く及ばない。 現生人類や動植物は、46億年の地球の歴史のほんの小さな隙間に生かされてきた。知恵ある人間のことだから、予知の技術や発生後の救助や避難生活への支援などは準備してきた。だが、訓練をいくらしても自然の力には敵わない。 「新聞記事より~佐賀新聞1月3日」 (前日(2日)の空港事故より、犠牲者数が増えている能登地震が大きい扱い) 能登地震で元日から騒然とした中、2日の夕方には航空機事故が発生した。2日午後5時47分ごろ、羽田空港C滑走路で日航と海上保安庁の航空機が衝突して炎上した。滑走路上で二機の航空機が衝突、考えられない事故だ。 二機とも航空管制官の指示を受けて運行していた。なのに、乗客乗員379名を乗せた新千歳空港発羽田行きの日航機は、羽田空港に着陸しようとして、能登地方地震の被災者に救援物資を届けるため離陸しようとした、海上保安庁の航空機(乗員6名)に衝突した。これはまさしく「人災」というべきものだろう。 この悲惨な航空機事故の中で、日航機の乗客乗員379人はいずれも無事脱出した。このことは世界中から驚きをもって受け取られ、特にCAの働きが称賛されている。乗務員の日ごろの訓練の成果が出たのは間違いない。 しかし、この成功の陰にはもう一つの要因があると思う。それは、日頃から秩序を重んじる日本人の国民性である。大部分が北海道からの帰省客で、乗客の大半は日本人だった。後日明らかになるだろうが、もちろん機内は大混乱しただろう。しかし、それでも冷静に行動できた人が多かったことが大惨事を防いだと思う。 天災と人災、そのどちらも被害を最小限に食い止めるよう、子どもたちは小さい時から避難訓練などの防災教育を受けている。地震と航空事故、年頭の二つの大きな災害を教訓とすべきだろう。そして、両災害の犠牲者に哀悼の意を表すると共に、地震の救援活動や避難生活の支援に当たっている方々に心からエールを送りたい。 ↓ランキングに参加しています。良かったら下をクリックして下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/01/10 12:39:35 PM
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