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カテゴリ:アーカイブスシリーズ
心にスイッチを
今から23年前、中学校の校長職を命じられ、県北の海辺の町の中学校に赴任した。校長職は、学校教育全般及び教職員に関することを司どる。責任は重いが、自分の責務に意欲的に課題に取り組み成果が出たら大きな喜びを感じる。 教諭時代から毎週「学級だより」を書いて配っていた。しかし、教頭時代は校長にとって代わって「学校だより」を出すわけにはゆかない。校長となって嬉しかったことの一つは「学校だより」を出すことができるようになったことだ。校長1年目、1学期も終わりに近づいた7月初旬に出した「学校だより」の一部をここに紹介する。 「心にスイッチを」 一学期もあとわすかとなりました。私は一学期の始めに、「202名の生徒と23名の先生方の新しい出会いを大切にしましょう」と話しました。3ケ月間経ちましたが、学年や学級のまとまりはどうでしようか。学級でも1学期の反省をすると思いますが、一人ひとりよく考えて欲しいと思います。 今日は、ここに君たちにつけて欲しいものを持ってきました。これです。何かわかりますか。これはスイッチです。このスイッチを君たちのどこにつけたいのかわかりますか。(※電気のスイッチを手に話しかけた) みんな、心臓は動いていますよね。心臓はスイツチを入れな<てもず-っと動き続けていますよね。耳はどうですか。ここには今寝ている人はいませんから、スイッチ入っていますよね。 私はこのスイッチを君だちの心につけたいと思っています。「心のスイツチ」です。 今、私の話が聞こえていても、心のスイツチガ入っていなければ、この話の内容は君たちちの心に届かないでしよう。普段の生活でも同じです。授業時間、先生が話しておられることを、心にスイッチを入れて聞いていますか。これはとっても大切なことです。心にスイッチを入れて、残り少ない一学期の一時間一時間の授業を大切にして欲しいと思います。 また、スイツチは入れるか切るかという働きのほかに、切り替える働きもあります。授業中、給食時間、掃除の時間、休み時間など、時と場合に応じて心のスイツチを切り替えて<ださい。これができるかできないかで、人間としての成長の大きな違いになって表れます。 でも、いつもスイッチを入れっばなしでは疲れますよね。リラックスするときには私も大変だらっとしています。人間にはそんな時も大切です。大切なのはスイッチを切り替えてきちんとけじめをつけることです。 今日は、「心にスイッチを」というお話でした。みなさん、是非心にとめておいて<ださい。(2001年7月9日 全校集会での話) ↓ランキングに参加しています。良かったら下をクリックして下さい。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/07/01 02:41:04 PM
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