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SHOZO~ぼくはこうして世界の四大アーティストになった~

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嶋本昭三

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2005.09.15
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カテゴリ:記事
1950年代から半世紀もの年月ヘリコプターから地上に絵具を炸裂させる絵画など独自のアクション・ペインティング&パフォーマンスを繰り広げてきた嶋本昭三。
齢77を迎えた2005年、初夏およそ100人のアーティストを率いて敢行されたイタリア関連アート・プロジェクトの旅、その記録-




~ヘリ・パフォーマンスinトレビ&ナノテクinレッジェ・エミーリア~


その第1弾の舞台となったのはトレビ。

5月26日から6月21日まで、イタリアのアート雑誌『ブラッシュ・アート』が主催する「フラッシュ・アート・ミュージアム」展にて、嶋本、そして同じく「具体」の鷲見康夫、嶋本の一番弟子で紙コップ・アーティストのLOCOによる3人展が行われた。

そのオープニング・セレモニーで、嶋本は、トレビのサッカー場の上空から、ヘリコプターに乗ってパフォーマンスを披露した。
イタリア語のタイトルは《COLORIDAL CIELO(空からの色)》。

高度80メートルの距離から、地上に広げた6×10メートルもの真っ白い巨大な布に向かって、絵の具を仕込んだいくつものコップを投げつけて、色鮮やかな「絵画」をつくりあげる。

自らの不安定な脈を支えているペースメーカーのことすら忘れたかのような激しいアクションとその産物に、隣で眺めていたパイロットは、通訳のためにヘリコプターに同乗した僕の耳に、

「想像を絶する光景だ」とつぶやいた。

空から落ちてくる奇跡-そこで「必要なのは、人びとの心まで焼きつくす爆弾ではない。人の心をつなぐアートだ」と嶋本はいう。


96年に、広島・長崎に投下された原爆製造に関わった原子物理学者バーン・ポーターが嶋本を訪れ、「ノーベル平和賞候補」に推薦したときから、いっそう<平和のパワー>への信念を強めているからこそ、こんな光景が実現するのだろう。

爆弾なんて必要ない、空から絵具を投げて絵を描けばいい-行為はシンプルだが、ほかの誰がそんなことをできるだろうか?




→次回に続く




アンドレア・マルデガン(アート・コーディネーター)=文






「美術手帳」9月号より






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Last updated  2005.09.16 01:33:54



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