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カテゴリ:「新選組!」
壬生義士伝 1巻 死にだぐねぇがら 人を殺したのす! 今日、たまたま本屋さんに行くと、なぜか新刊の コーナーに浅田次郎氏の傑作である「壬生義士伝」 のマンガが売ってました。確か「壬生義士伝」は 5年ちょっと前に文庫本化されてそのときに前々 からチェックしていた僕はすぐさま買って読み 終えるや、僕の中で読んだ小説のトップランクに 入ったのですが、どうして今頃と思いつつも僕の 手はその本を握りレジへと向かってました。一度 読んだっきりそれ以来、文庫本のほうは貸し出し してたので読み返していないですが、映画化された DVDはすぐさまゲットして小説とは違った角度 から描かれた主人公・吉村貫一郎の生き様に涙 したものでした。テレビ版はある意味ではドラマ 仕立てになっており、ちょっと印象は違いましたが、 映画版は小説そのままの世界観で仕上げられていた ので、感動もひとしおでした。 で、数年経った後に今度はマンガ化はどのように なっているのかと思いながら読み始めたのですが、 小説版の始まりとオーバーラップしており、小説 のときのあの感動は今度は絵として描かれており、 真に迫るものがありました。小説版は新撰組隊士 である吉村貫一郎に纏わる人物たちの回想で描かれ、 それを踏襲した映画版は尺の都合から三番隊組長 斎藤一と吉村貫一郎の幼なじみである大野次郎右衛門 の息子、大野千秋の回想で描かれていたので満足 だったのですが、テレビ版は時系列順に描かれ ちょっと物足りないものがあったりしました。 で、このマンガ版はというときっちりと小説版の ほうを踏襲していて、スタートは吉村貫一郎の 最後の夜から始まり、数十年後にある人物が吉村 貫一郎の軌跡を訪ねて関係者に話を聞きに行くと いうスタイルです。で、一人目の関係者に話を 聞いている途中までのところだったのですが、 あの小説を読んだときの感動が甦ってくる物語に 早く次巻を読みたくなりました。ぜひともこの マンガはおすすめです。序盤の見せ場である吉村 貫一郎が入隊するときの力量を試す永倉新八との 真剣での試合は鳥肌ものでした。他にも浅田文学特有 のヒーロー像ではなく、まるで見てきたかのような 自然な表情や日常を描く人物たちはぜひとも必見 です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.11 22:47:06
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