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カテゴリ:松本零士作品
銀河鉄道999DVDコレクション3 僕にはまだしたいことがたくさんあるんだ 僕の未来は自分で決めたい 他人に指図されたくない そのために死んでも後悔はしない 本巻は「重力の底の墓場」前・後編と「トレーダー分岐点」 前編と3話のエピソードが収録されていましたが、その中 でも特に印象的だったのが時間を操る魔女リューズが出て くる第8話「重力の底の墓場」後編でした。 これまで銀河鉄道の列車を脱線させてきただけでなく、車内 の時間を進めることで乗客を白骨化させるという所業は魔女 に相応しく、その登場から鉄郎を強引に連れて行くところは 威圧的でありどうなることかと思ってましたら。 「重力の底の墓場」前編である第7話では、あのメーテルで すら口を出せないくらいに極悪非道に描かれていたリューズ でしたが、後編で鉄郎を自分が住む家に連れていきますと カラスやらガイコツがそこいらにあるセンスはイメージの ままながら、有無を言わせず鉄郎に一緒に住むように迫る姿 はツンデレを通り越してこれぞヤンデレと言いたくなるもの で、そういう意味では時代を先取りしているアニメだなぁと。 鉄郎が機械の身体になりたがっているのを知って機械の身体 にすることを条件に同居を迫ったりと、まさか今回が最終回 になるのではと思わす鉄郎へ執着するその情熱はすごいもの がありましたが、鉄郎がリューズの提案を拒否したのは意外 でした。 ここで面白いなぁと思ったのが、少年でありながらも誘惑に 飛びつかずに自らの意志をしっかりと持っていることで、 この冒頭に書いた台詞はこれから旅を続ける鉄郎の姿を象徴 していると思います。 自分の命を賭けてでも自由と意志を貫こうとする鉄郎の姿に 負けたリューズは、鉄郎のように生きることが出来なかった 弱い人間だった頃の過去の回想から鉄郎の意志を尊重して 解放する別れのシーンはそれまで理不尽一辺倒なキャラから 一転して哀愁漂うものがあり、鮮烈に印象に残るエピソード でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.19 00:51:29
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