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カテゴリ:伝承するもの
小雨の降る14日、4年ぶりに帰省した次男と ポロトコタンへと車を走らせました お土産屋さんで藍染の小物などを見ていると お店の女性が声をかけてくださいました とても柔和な包み込む優しさを感じる素敵な方です ふと、気付くとお店の中にエカシ(酋長)の写真が掲げられています お尋ねするとその方のお父さんとのこと・・・ つまりこの方”酋長の娘さん”です お父さんのお話をしてくださいました この方が50歳の時に看病の甲斐も無くお父さんが亡くなられ、 その時に胸にぽっかりと大きな穴が空いたそうです 「これから自分は何を目的にいきていこうか・・・?」と お母さんは倭人でしたが、 「心は99%アイヌの血が流れていると・・・」感じたそうです このお二人がお祖父さんとお祖母さんです お二人の後ろに写っているのは熊の頭の骨だそうです その後、この方は アイヌの文化と誇りを伝えようとアイヌ語の勉強を始め アイヌの口承文芸の中の特にアイヌユーカラを アイヌ ユーカラ・・・英雄叙事詩 恋と戦争の物語 ↓ ↓ 人間 謡い 「ユーカラはアイヌの持つ最高の宝、至宝ともいえる」と この方はお話してくださいました 白老 楽しく・やさしいアイヌ語教室を主宰されて いらっしゃる方です 時間を忘れ、話がはずみました その方に「アイヌのことをどうして知りたいのですか?」と 尋ねられ 私はこの北海道で命を授かり、この大地に命を繋がせて いただいています 私たちの祖父母が100年ほど前にこの地に開拓に入り 以前から住んでいたアイヌの皆さんに私たちの先祖は 自分達の価値観で土地を自分の物の様に扱い 穏やかに暮らしていたアイヌの皆さんを追いやったことを 申し訳なく思っています アイヌの皆さんの文化や智恵を尊重し、共に生きることを これから自分の子や孫達に伝えて生きますと お話しました この大地も水も誰のものでもなく皆が共に分ち合い 命を繋いでいく場なのですから・・・ たまたま、出掛けた先でこんなにも素敵なお出愛を 授かり、幸せなひと時でした ” ありがとうございます ” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月16日 00時50分28秒
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