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カテゴリ:伝承するもの
読書はいまいち!の私ですが、昨日この本を一気に読みました。 日本の神さまのことをとても分かりやすく書いています。 歴史に詳しい友人から借りたものです。 出版されたのは平成2年12月と今から18年前ですが、 図解と新解釈で歴史に興味が湧くものです。 とりわけ心に残ったのが、この古事記を編纂し後世に 残そうとしたのが、40代天武天皇(大海人皇子)です。 この天武天皇は、今年になってからご縁の深い天皇で 今春、上野国立博物館で薬師寺展がありましたが、 その薬師如来像を后(持統天皇)の病気平癒のために 建立することを発願した天皇でもあります。 天武天皇の願いが叶い、后は快復されましたが、 願主の天武天皇はその薬師如来像の建立を見ずにみまかわれます。 つまりこの天武天皇は、日本の文化の伝承である 古事記編纂と薬師寺建立と今日にも燦然と残る 素晴らしい文化遺産のきっかけを創り 後世に遺された天皇であったのです。 この本の中に后の持統天皇の気持ちを 「私は大海人皇子の寛容な人柄が好きで、彼の皇后になった。 寛容な治世を実現する夫に協力して天武天皇の春のような 時代が訪れた。天武帝の時代は、まさに新しい人材が登用され 春のように新鮮で若々しく明るい希望の満ちた初々しい時代に なった。しかし、人民、豪族に寛容すぎたようだ。」 この解釈はこの本の筆者の主観も加わっているところも ありますので異論もあるとも思いますが、 後世に遺した業績は、素晴らしいと感じます。 すっかり、天武天皇の器の大きさと日本の歴史の面白さに 魅了されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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