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カテゴリ:伝承するもの
タイトルに惹かれテレビのスイッチを入れると 山口県岩国市の山あいに住む 93歳のお爺さんと88歳のお婆さんのドキュメント番組でした。 二人は山あいに畑を耕し、春の山菜や秋のきのこ採りには 足腰の痛みを忘れ、山を駆け巡っています。 質素ながら二人で気ままに楽しく暮らしていました。 ところがお爺さんが88歳の時に心臓病を患い やむなく麓の老人ホームで生活することになりますが、 お婆さんが、徐々に言葉を話さなくなってきました。 そこでお爺さんは、施設の方にお願いをし、 日中だけ自宅へ帰らせてもらう許可をいただきました。 お爺さんの運転する車に乗り、自宅へ戻ると 笑顔や笑い声が、お婆さんに戻ってきました。 その生活をみた3人の娘さんたちは、親のことが 気になりながらも自分達の生活を変えれずいましたが、 月に一度、孫やひ孫を連れて両親の家に集まろうと提案し みんなで外で食事をし、昔を思い出しほのぼのとした 時を過ごしていました。 回を重ねていくうちに、三女の夫が、 「自分の親に親孝行できなかったから、妻の両親に返す」と 老人ホームのある町に引っ越してきました。 そして両親を車に乗せ、山あいの自宅へと通いはじめ 畑仕事をお爺さんに教えてもらい作物を作ります。 お爺さんが体調を崩し入院すると、お婆さんは、お爺さんに 頼り切っていたため、ため息ばかりついていましたが お婆さんを元気にするのは、やはり山あいにある我家です。 お爺さんはお婆さんの願いが叶い、またこの我家に 来れるようになりましたが、車椅子から降りられなく なっていました。 それでもみんなの働く姿に笑顔がこぼれます。 「何も出来なくても、この場所を感じているのが嬉しい!」 とお爺さんは言っています。 そしてし時が経ち お爺さんは天に召されていきました。 そして、また三女夫婦に連れられ お婆さんは、自分の家のある畑へとやって来ています。 そこで、お婆さん 「お爺ちゃん、どこへ行ったんじゃろう~? 帰ってこんのう・・・」 三女は、お婆ちゃんに 「お爺ちゃん~~!って呼んでごらん。」と言うと お婆ちゃんは、 「お爺ちゃん~~お爺ちゃん~~お爺ちゃん~~・・・・」と 何度も可愛い声でお爺ちゃんを呼んでいます。 三女が 「お爺ちゃん、返事してくれているの聞こえるでしょ!」と 言うと 「うう~~ん、聞こえない・・・」とまた 「お爺ちゃん~~お爺ちゃん~~・・・・・」と呼んでいます。 私は母と一緒に見ていて 「ほほ笑ましく・・・でもなんだか、涙が溢れるね~~」と 話すと 母もうなづき、笑いながら涙をぬぐっていました。 素敵なあったかい番組でした。 ”老いるとは 子供に還るのですね~~!” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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