カテゴリ:崎谷はるひ
崎谷はるひさんの「きみと手をつないで」を読みました♪
この作品は以前ラキアから出ていたものの再版で、今回はこれに同人誌と書き下ろしSS付き。 実は本編も同人誌も持っていたので迷ったのですが、SSと挿絵の可愛らしさに思わず購入。 挿絵は緒田涼歌さんで、ラキアの富士山ひょうたさんより私的に好み。 表紙の着崩れがイヤ~ンな感じで気に入りました(笑) この物語はかなり濃いお世話BLで、家政夫×ホラー作家というあまり無い組み合わせ。 (家政婦協会に所属している家政夫ってほんとに居るんだろうか??/笑) で、家政夫・兵藤香澄が何故「攻」なのかと言えば、 作家・神堂風威は引きこもりで赤面症。食べることも着ることもまともにできない、生活能力ゼロの人物だから・・。 ところが神堂があまりにも無垢で可愛らしく、こんな27才居るわけない~~っ!! という人物なため、兵藤は年上作家に速攻メロメロ。 そこらの母親よりもキメ細かく、お世話&甘やかし&偏食指導をしまくります。 神堂は変わり者ゆえに家族に理解されず、唯一気にかけてくれたのが幼馴染兼編集の仲井。 この人物の存在が兵藤の起爆剤となって、なんとか二人はハッピーエンド♪ 雇用主に対する禁断恋と徹底的に何もできない神堂が切なく面白く、 作家先生の可愛らしさは犯罪的でした~ *ここから先は旧作との比較です。ラキアを未読な方はスルーして下さい。以下辛口です この作品はラキア版も同人誌も何べんも読んでいる本で、崎谷さんの中では私的にけっこう上位。 なので今回の加筆修正は正直ちょっと残念でした。 実はラキア時代の文章が私は凄く好きで、切ない心理描写が際立つような書き方がとてもツボでした。 (最近のは少々くどめで、風景や職業についての説明書きも非常~に多い。とは言え好きな作品はたくさんあるのですが・・。) というわけで、この作品については4,5年前のものをここまでいじらなくてもイイのでは??と感じてしまい・・ 特にラストは旧版の方が秀逸。仲井の切なさでしっとりと終了していました。 絵や文章や料理・・何でもそうですが、パッと勢いで作ったものの方がイイ場合がありまして・・ あまりこね回すとよくない結果を生む事があるのと思うのです。 なので今後出るであろう??黒ラキ再版はなるべくそのまま出版して欲しい~。 でも今回のよーにHシーンや甘甘シーン増量は・・お願いしたいです!(←我儘) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.21 19:33:46
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