|
カテゴリ:日々の随想
昨晩、NHKのEテレだと思いますが、堀尾正明アナがMCを務める番組でドラッカー氏の『マネジメント』というのを扱っていました。私は経営学や経済学には素人同然ですが、ドラッカー氏の存在は以前から知ってはいました。昨晩のテーマは「イノベーションはすべてのものは陳腐化するという考え方から始まる」というようなものだったと思います。作品を4回シリーズで扱うようですし、しかも私は昨晩も番組全部を見ていないので意見など述べる資格は無いんですが、感じたことがあります。 番組を見ていていると、次のようなことが頭に浮かびました。「万物は流転する」(ヘラクレイトス)、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」 (鴨長明の方丈記)、諸行無常(仏教、平家物語)、そして「新しい酒は新しき皮袋に盛れ」(新約聖書)です。つまり、ドラッカー氏が述べていることは特に新しいことではないと感じたのです。 調べてみると、氏は『未来企業』という著書でも、陳腐化に関して10の原理を述べています。詳しく具体的に述べているのでそれはもちろん意味があり、特に経済が低迷している現在の日本にはもちろん参考になることだと思います。私はドラック氏が仏教やギリシャ哲学や新約聖書の思想を、意識的あるいは無意識的に経営学に応用しているだけのことだなんて批判をしているのではありません。そんなことは私にはわかるはずもないし、たとえ応用したって全く構わないことです。 私が感じたのは、過去の賢人のことばや思想の中には多くの真実が含まれているという事実を私たちは見逃してはいけないということです。それは、イノベーションについても同じだと思うのです。古い革袋は捨てなければならないでしょう。難しいことを学んでいない私たち一般人、一般庶民でも真理を掴み取ることはできると思うのです。たとえば、ファッションや流行を理解している一般民衆でもイノベーションの考え方は分かると思うのです。 他人のアドバイスも時には参考になるでしょう。だけど、自分のことはやはり自分が一番よく知っているし、たとえ知っていなくても、他から目標をもらったり借りたりするというのもおかしな生き方だと思うのです。舶来思想をありがたがる風潮や、ステータスのある人の言葉を信仰するという考え方はそれこそ捨てなくてはいけないと思います。今の日本に真に必要なことは、「まず、自分で考えることから始まる」 という考え方だと思いますね。日本にはその材料も文化もあると思うんです。それがイノベーションの始まりですよね。そう考えなければ、それこそイノベーションに逆行する思考回路だと思います。みなさん、どう思いますか。今日は私の勝手な妄想だったかも知れませんが・・・。 ☆よろしかったら応援を! クリックしてね! こちらもよろしく! 久遠晴人の詩集『新自然回帰線』(朱鳥社)へリンク ~人間は人間と自然に育てられて初めて人間になるとの信念を持ちながら、1990年前後より自然や自然保護の詩を書いています。半分が日英二カ国語です。応援していただけるととても嬉しいです。詩集は朱鳥社、楽天、Amazon など( BOOKMARKS ご参照を ) から、またお近くの書店からもお求めいただけますので是非とも宜しくお願い致します。 「聞こえますか」~鳴り砂に寄せて ★詩集『新自然回帰線』よりの抜粋作品 「 国境 」 ★詩集『新自然回帰線』よりの抜粋作品 ( これらの作品の英訳は Freepage List をご覧下さい ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.23 20:59:22
コメント(0) | コメントを書く
[日々の随想] カテゴリの最新記事
|