カテゴリ:糖尿病について
またまた面白い、というか、おかしな、というか、頓珍漢な疫学調査をやったものです。
こういう単品、というか、単一種類の食品の調査が何の役に立つのだろう? ともかくニュース記事を読んでみましょう。 国立がん研究センターはこのほど、「魚を多く食べる男性ほど、糖尿病の発症リスクが低下する」との研究結果をまとめた。特に、アジやサンマなど脂の多い小・中型魚が効果的という。ただし、女性ではこうした傾向は見られなかった。 1990-93年に岩手、秋田、茨城、東京、新潟、長野、大阪、高知、長崎、沖縄の10都府県の11保健所地域に住んでいた40-69歳の男女約5万人について追跡調査した。魚介類の摂取量によって4つのグループに分類し、糖尿病の発症リスクとの関連を調べた。5年間の追跡期間中に971人(男性572人、女性399人)が糖尿病を発症した。 調査結果によると、男性では、摂取量が多いグループほど糖尿病の発症リスクが低下。最も多いグループは、最も少ないグループに比べて3割ほどリスクが下がった。 さらに、魚介類の種類別に分析したところ、小・中型魚(アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギなど)や脂の多い魚(サケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、タイ類など)でリスクが低下する傾向があった。一方、脂の少ない大型魚(カツオ、マグロ、タラ、カレイなど)や魚以外の魚介類(イカ、タコ、エビ、貝類など)、干物や水産加工品では、摂取量と発症リスクに関連が見えなかった。 同センターの研究班は、「魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)、ビタミンDが、インスリン分泌やインスリン抵抗性に効果的に働いたと考えられる」と指摘。一方、女性では同様の結果が得られなかったことについて、「女性は体脂肪が多いため、(魚に蓄積された)脂溶性の環境汚染物質の影響を受けやすいのかもしれない」と推測している。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110818-00000004-cbn-soci >魚介類の摂取量によって4つのグループに分類し、 >糖尿病の発症リスクとの関連を調べた。 いつも思うことですが、4つのグループの内容(違い)を知りたいものです。 >男性では、摂取量が多いグループほど糖尿病の発症リスクが低下。 >最も多いグループは、最も少ないグループに比べて3割ほどリスクが下がった。 安食の独断と偏見による推測を述べますね? 「魚介類を沢山食べる人は、肉を食べる量が少なくなるから」 ということです。 >一方、女性では同様の結果が得られなかったことについて、 >「女性は体脂肪が多いため、(魚に蓄積された)脂溶性の >環境汚染物質の影響を受けやすいのかもしれない」と推測している。 安食の推測です。 「女性はスイーツが大好きな人が多いから」 ということです。 「○○を食べたら△△が改善された、リスクが減った」 という疫学調査は沢山ありますが、そういう調査は もうやめにしませんか? その反対に、 食べない調査をしてもらいたいものです。 つまり、 「肉をほとんど食べない人は○○のリスクが減った」 「牛乳・乳製品をほとんど摂取しない人は△△のリスクが減った」 「ジャンクフードをほとんど食べない人は◇◇のリスクが減った」 などです。 しかし、こんな疫学調査は日本ではできないでしょうね? あ、そうか! 今閃いたんですけどね? その逆もありますね。 「肉を毎日食べる人は人は●●のリスクが上がった」 「牛乳・乳製品毎日食べる人は▲▲のリスクが上がった」 「ジャンクフードを毎日のように食べる人は◆◆のリスクが上がった」 などなどです。 こんな調査も不可能でしょうね? だからどうでもいいようなテーマの調査にならざるを得ないのでしょう。 糖尿病にかかった人の食歴を調査することの方がどんなに有効なことか。 糖尿病だけではありません。ガンをはじめとする他の生活習慣病も同じです。 【お奨め文献】 著者の幕内秀夫さんは、「動物性食品は肉ではなく魚介類から摂りましょう」ということを提唱しています。 人気ブログランキングへ (本日2つ目の記事でした。前のも読んでくださいね? ★お知らせ★ コメントは楽天会員のみ受け付けています。 その他の方のコメントはこちらから送ってくださいね? 代理アップいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月20日 21時20分08秒
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