テーマ:糖尿病(2614)
カテゴリ:糖尿病について
糖尿病にかかるプロセスとしては、インスリンの分泌量が少なくなる、
ということもあるのですが、それだけではないようですよ? 「糖尿病の原因にはいろいろあるのですが、とくに現代人が多くかかる現代型糖尿病で問題なのは・・・・」 と、述べるのは新田孝作医師。続きを聞いてみましょう。 インスリンの効きが悪くなる、インスリン抵抗性の問題だと 考えられています。 インスリン抵抗性というのは、膵臓からのインスリン分泌は ある程度正常に行われているのですが、なぜかインスリンの 効きが悪くなり、血糖値が下がらなくなる状態です。 そのため、食後に高血糖が続くのですが、インスリンは充分にあります。 (中略) インスリン抵抗性とは、つまりインスリンレセプターの感受性の低下です。 細胞が血液中のブドウ糖を受け取るためには、インスリンが必要です。 インスリンが細胞の鍵穴に作用してドアを開けると、ブドウ糖が 細胞内に取り込まれ、血糖値が下がるのです。 ところがこの細胞膜にある鍵穴が正常に働かないと、インスリンは あっても鍵を開けることができず、ブドウ糖が細胞内に取り込まれない ことになります。すると、高血糖、高インスリン血症の状態が現れます。 ではなぜそのような状態になるのでしょうか? ひとつは体全体の代謝不良であると考えられています。 栄養素の分解や運搬、細胞の合成や老廃物の搬出など、 生命をつかさどっているシステムの重要な要素である、 代謝作用が不良になっているのです。 ではどうして代謝作用が不良になるのですか? それは、体の恒常性を維持して、生命力を維持するために必要な、 代謝にかかせないビタミンやミネラル類の摂取不足が原因の一つなのです。 過食といわれる現代で、ビタミンやミネラル不足が起こるのは、 インスタント食品や加工食品には、必要なビタミンやミネラル類が 極端に減っていることによります。また、砂糖類などの過食や偏食は、 それを代謝するために、多くのビタミン、ミネラル類を使うので、 そのような食べ物ばかりが体に入ってくると、ビタミン、ミネラルの バランスが崩れるのです。 ですから、食事の内容を変えずに、ただカロリーを減らすだけでは 余計にビタミン、ミネラル不足を引き起こす可能性があるのです。 【出典】 【送料無料】 糖尿病に薬はいらない! 宝島社文庫 / 森田トミオ 【文庫】 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[糖尿病について] カテゴリの最新記事
|
|