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テーマ:政治について(20224)
カテゴリ:政治
靖国参拝問題に言及した某外相の「国のために戦って亡くなられた方々に対し、国が最高の栄誉をもって報いるのは当然」という主旨の言葉を耳にして、果たしてそれは当然なのかという疑念を持った。
確かに命がけで国を守ろうとした者に対して、国ができることは最高の栄誉をもって報いるしかないかもしれない。 自ら進んで国のために命を捧げたのであれば。 そうではなく、国が命を捧げることを無理強いした結果亡くなられたのであれば、遺族に対し最大級の謝罪をもって報いるしかないだろう。 それに理由は何であれ、人が人を殺める行為自体は、褒められたものではない。 自ら命を捧げることと、人を殺めることを混同してはいけない。 もし混同するなら、未だに収拾がつかない一部の過激なイスラム教徒のジハード(聖戦)、つまりテロリズムにさえも、正当性を与えてしまうことになる。 もし仮に命がけで何かを守ろうとする行為によって、人を殺める罪が免除されるのみならず栄誉さえ与えられるのであれば、人は比較的に躊躇することなく人を殺めるだろう。 そういう価値観やルールを作れば必然的にそういう世の中になる。 大概の人は、金や名誉に弱い。 そういうものをチラつかせるのは、馬の鼻先にニンジンをぶらさげるようなもの。 人をどこに導くのかという点においても、安易であってはならないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月20日 03時22分51秒
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