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テーマ:仕事しごとシゴト(23593)
カテゴリ:政治
時の人、難しい読み方の名前の某県知事を始め、心底世の中をよくしようという熱意がある政治家の皆さん、及び仕事を持つ全ての人、これから仕事を持つであろう人に是非考えてもらいたいことがある。
労働契約と請負契約についてだ。 「偽装請負」なんていう言葉もあり、問題が表面化しているが、個人的には正しく運用すれば請負契約は大いにアリだと思う。 というより、これ実は契約を結ぶ両者にとって死活問題なのだ。非常に重要。 請負契約の肝は、指揮命令系統に属するか否か。 これは、法的にも大事な部分らしい。 今、『ハケンの品格』というテレビドラマが、かなり近いテーマを取り上げているので参考にして欲しい。(あくまで参考程度に) 主人公のスーパーハケンなる人物は、定時になるといかなる状況であろうとさっさと帰ってしまう。 現場の指揮命令系統に属さず、契約を履行しているのだ。 そもそも派遣労働者という言葉がややこしい。 言葉自体は労働契約を匂わせる。 実際、厳密にいうと、社員と同じオフィス内で一緒に仕事をしている以上、現場の指揮命令系統に従わなければ仕事はできないので、非常にグレーな立場だと思う。派遣労働者に関しては。 それが世間一般的にわかり難い問題にしている。 労働契約を結んでいる社員側にとって、派遣労働者の存在に抵抗があるのは、労働契約と請負契約の差異について理解がなく、自覚もないといためだと思う。立場の理解や自覚に関しては派遣労働者についても言える。 従って、ここをはっきりさせて(教育・指導などで)、つまり、雇用側と労働者側、請負契約者の三者(派遣労働者については、請負と立場をはっきりさせた方が分かり易いと思う)がそれぞれその立場の違い、権利・義務、メリット・デメリットを明確にして正しく理解した上で運用すれば、社会的にも個人にもメリットは大きいはず。 会社と社員の結びつき方と、会社と請負業者の結びつき方は明らかに違う。 前者は主従関係であり、後者は対等な関係なのである。 会社側は、明確に使い分けなければならない。曖昧にしたままでは危険だ。 そもそも「下請け」という言葉、概念、力関係も問題がありそうだが、あまり話しを広げるとややこしくなるので、それはまたの機会にする。 ただ、「偽装請負」だけは別問題で、会社側が無知な人や気の弱い人をターゲットにして故意に請負契約のメリットを悪用している場合に限るのだ。その場合は単なる犯罪といっても過言ではないと思う。 糞も味噌も一緒にしてはいけない。ごく一部の悪徳の温床にもなってしまう。 社会問題?となっているケースは、会社側及び請負契約者側の双方が無自覚、無理解のまま請負契約を結び運用しているためと思われる。会社側に悪意はないケースだ。 というのは、詐欺まがいの商法において契約書はとても大事なもので、契約書に印鑑を押させれば法的に有利になる。キャンセル(クーリングオフなど)の権利も法律で保証されているわけだが、多くの無知な人や気の弱い人(そういう自分も含めて)に対して騙しや脅しの糸口になり得る。 だから請負契約において間違った運用がなされている場合、むしろ契約書をきっちりかわそうとする会社の方がより罪は重いと思う。 業務上過失致死と殺人の違いのように。 ここをはっきりさせれば、「偽装請負」は減ると思う。 もう一つ大事なことは、請負契約についての責任は会社側(仕事を要請する側)だけではないということ。 請ける側の責任も同じようにある。だからこそ権利を主張できる対等の契約を結ぶことができる。 要は、現場の指揮命令系統に属するのか、契約書に従うのか。 忠実な家来は二人の王に仕えることができない。 寝不足で死にそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年02月21日 03時32分50秒
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