テーマ:暮らしを楽しむ(388454)
カテゴリ:ひと
もう十年以上前から定期的に市立の図書館に通っている。
その間に職員も入れ替わり、いろんなことがあった。 次の予約待ちがある本を返却期限までに図書館に来れないので、駅の返却ポストに入れると言ったら、ここのポストに入れて欲しいと平気で言う人がいたり、入力ミスで延滞の表示が出ているのに、返却されてないと断定され、自分が入れた本棚で本を確認してもらったこともあった。 図書館はただの公共機関だった。 ある時から、とても素敵な職員さんが来られた。 いつも笑顔で迎えてくれる。 返却の入力ミスがあったら、即時に気付いてくれる。 返却時に予約の本が何冊入っているか教えてくれる。 新刊書のパンフレットを案内してくれる。 そのうちに協力者も増えだして、本の特設コーナーができ、 作家と本についてコメントも紹介されるようになり、 冬休みには大人も楽しめる、本の福袋を用意してくれた。 図書館は、和やかな雰囲気に変わり、サービスを提供してくれる場に変わった。 ところが・・ 1,2年前から異変が起き出した。 素敵な職員さん一人を残して、職員さんが入れ替わってしまった。 本のコメントもなくなった。 「正しい」職員さんが一人来られたのだ。 延滞は厳しく電話で叱責する。 本の表紙に「傷あり」と表記する。 確かに、延滞も本を汚すことも悪いことだ。 けれども、人によってはやむを得ない事情もある。 私も急に入院してしまい、返却に間に合わなかったことがる。 人と人の関わり方は様々だ。 相手を生身の人間としてみていれば、事情があるのか悪意なのかも見抜けるだろう。 素敵な職員さんは、そうやって積み重ねて来られた接客を経て、人に向き合って対応されてきた。 だからこそ、時には融通もきかせられる。 先日、ついに「正しい」職員さんの自分よがりの正しさに大きなストレスを覚えた。 市のパンフレットがいろいろ入っている箇所に行き、パンフレットを見ようとした。 種類別にクリアファイルに収められていて、引き揚げ期限が明記されている。 仕事をされるうえでは便利だろうし、期限切れのパンフレットが残ることはないだろう。 けれども・・・ パンフレットがすんなり抜け取れない。 片手に本を何冊も居れた鞄も抱えていたので、一冊ずつ、重いファイルを持ち上げるのも大変だ。 ファイルに入れるなら一枚の見本だけで充分でじゃないか・・ あるいは、見本を事務所で保管すれば、一目瞭然じゃないか・・ 「正しい」って、何だろう・・? 自分の中の「正しい」が、相手を不快にさせることもある。 にほんブログ村 別窓で開きます 息子が中学生のとき、英語のテストの答えに笑ったことがある。 「英語を日本語にしなさい」の問いに対し、英語のふりがなを日本語で書いていたのだ。 学校の勉強ではもちろん間違いだろう。 でも、真っ白な心でみれば合っている。 息子も大真面目に書いているので、私自身がひとつのことに気付かされた出来事でもある。 日常の小さなできごとを愛する生活
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最終更新日
2019年07月19日 06時15分19秒
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