秘密の花園
@シアター代官山(初日)実は私の年の離れた従姉妹がひまわりみたいな感じの劇団に所属しておりまして。おしゃまなお年頃のお嬢さんなんですが「じょゆうさんになるの!」と可愛く言われると「そうねー」なんてメロメロしてるわけです。で、年に一回発表会があって叔母がチケットを持ってくるわけです。「お金はいいから見てあげて!」なんて。私は都合が悪くて行けなかったのですが、母が見に行って「○○ちゃん可愛かったわ~」とか言いつつ、写真を沢山見せてくれたり。……と、前置きが長くなりましたが、いわゆるそういうお芝居でした。出演者が舞台に登場するたびにそこここから「来たわよ!」とか「出た!」とかささやき声が(笑)衣裳なんかも手作りで工夫して作っている感じで、全体としては良かったと思います。それになんといっても曲が抜群にいい。ただ、ミュージカル向きではないんじゃないかと。ハーモニーが難しい曲が多く、子どもは苦労してるように感じました。CDを購入したので、そちらを聞く方が実は楽しみだったりします。印象に残ったキャスト。・庭師のベン役の人が美声だった。歌も演技も上手くてグー。・メイドのマーサ役の女の子。表情がくるくる変わって、いかにも可愛らしかった。・ディコン役の子。歌はそこそこだったけど、最後にメアリと踊るダンスの躍動感に驚いた。一人だけ空気が違ってて「ディコン」て感じだった。・コリン役の子。癇癪起こすシーン、叫び続けるのは大変だったと思う。歌も荒削りだけど良かった。・メアリ役の子。美声。でも声が細く、音にかき消されること多々。・こまどり役の子。リフトのされ方がえらく上手くて決まってた。そんな感じかなー。やっぱりメインキャストは印象に残る。音といえば、スピーカーが近かったせいもありますが音量がでかすぎて岸さんの歌でさえ消されてる時があった。もうちょい調整してほしいかな…。後ろで見たらちょうどいいのかもしれないけど、手持ちが前列ばかりなのだ。岸さんはレミですらつけていなかったちょんまげ(違)付け毛でびっくり!似合ってた~。あれでアンジョやればいいのに。歌は流石で、一人だけ別世界。世間に背を向けてる人の役だからいいのかな…と思いつつ、合唱だと岸さんの声に完全に子どもの声が消されてる印象。ラスト、花園で歌う歌は圧巻でした。最高音伸ばしながらしゃがんで子ども抱きしめるって結構キツそうなのに凄かったなぁ。カテコで一人だけ口をもごもごさせつつも歌ってなかったのは何か意図があるのだろうか。吉良さんの曲と岸さんの世界観はすごく合っていた気がするので、アルバム楽しみです。花園って凄く好きな物語なんですが、あの長い原作を良く90分にまとめたなぁと感心。原作のハイライトシーンは全部入ってました。コリンが出てくるまでが随分長かったのでどうなることかと思ったのですが。しかし、いかんせん原作の「あらすじ」っぽい内容になってたのは否めない感じ。もうちょっとまとまってくるともっと色々迫ってくるかなー。子どもたちファイトだ!そしてクレーベンはやっぱり私の中で西岡徳馬か藤木孝…。どうしたものか。