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カテゴリ:本
映画化もした『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。 そういえば映画の方はまだ見てないんですがどうだったんだろう? 煮詰まってる卒論の息抜き(ストレス解消)に読みました。 第一章は短編4作で構成されてます。 それらは成瀬、響野、雪子、久遠の4人の銀行強盗をそれぞれ主人公にした話です。 これらは以前雑誌に掲載されていたものですが、書籍化にあたり大幅に改稿されてるそうです。 伊坂さんは改稿が好きですね。 元の作品は未読なんですがいつか読んでみたいなぁ。 第一章の中では、成瀬の『巨人に昇れば、巨人より遠くが見える』が 個人的には一番好きです。 成瀬の勤務する市役所の部下・大久保も登場。 成瀬の話だけど、大久保を中心に書かれてる感じです。 (事件の真相を暴いていくのは成瀬だけど、共に行動してます) 物語は、町で連続強盗事件が発生していた時に大久保が 役所に苦情を言いに来た老人と会うことから始まります。 老人は町中を不審な人物がうろついてるということを訴えに来ました。 この老人は正義感溢れる人で、そのため後に事件に巻き込まれていきます。 老人の巻き込まれた事件と強盗事件。 この2つの事件に成瀬たちが関わるんですが、どうなるのか 読んでてハラハラしました。 短編で文章量は少ないけど楽しめます。 サクサク読めるので短編も良いな~と思いました^^ 第二章からは書き下ろし。 ある誘拐事件を巡って物語が進みます。 第一章の短編で起こった出来事・登場人物も第二章で関わってきます。 いつもながら作品に無駄がないなぁと思います。 この作品は主役の4人全員が登場します。 4人の掛け合いが絶妙。会話が上手い。 皮肉混じりのユーモア溢れる台詞がほんと良いです。 初めは4人が銀行強盗をするところから始まります。 強盗は成功するんだけど、銀行にいた客の中に不審な人物がいて、 そのことをきっかけに誘拐事件に首を突っ込んでいくことになります。 最後の方ではかなりヒヤリとさせられました。 成瀬の用意した救出法は新しいと思うけど、想像してみたらすごくおかしな光景だ(^^; 犯人のボスの処置は、「ここでこれを使うのか!」とちょっと ニヤリとします。 第一章も含め、私は前作よりもこの作品の方が面白く読めました。 続編って最初の作品に比べて落ちる物が多いと思ってましたけど、 『陽気なギャング~』に関してはそんなことないと思います。 前作も含めオススメです^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月14日 03時02分57秒
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