粗筋無用
さて、「必殺仕事人2013」の感想ですが…本当は今日にでも再視聴のうえ、もっと詳しい感想を書きたかったのですが、急に用事で見る時間を作れなかったので、記憶の限りで簡単な感想を書きます。近くまた再視聴の上、詳しい感想を書きたいと思います。作品の出来は「2012」よりもずっといいように思うのですが、「2013」は真面目なつくりであるぶん、見方も真面目になるので、作りこみの甘さが目立つのでした。要は2時間粗筋を見せられている気分になるという…そのためにちょっと作品にのめり込めなかったですね。たとえば大仕事とか仕事人危機一髪みたいな大きな話と違って、こういったゲストキャラにまつわる事件を追う話の場合、人物描写や状況設定などをよほど丹念に作りこまないと、2時間持たせるのは難しいと思います。大事な部分を言葉だけの説明でサラッと済まされるので、感情移入が難しかったです。泰山と勝之進、悠馬と志乃の過去などは、出来れば回想シーンを入れてほしかったですね。(特に悠馬と志乃はどういう身分で、どうやって医者になったのかなど)ただ今回は、寺田氏の作品のうちでは、物語の進行が自然だったと思います。演出の範疇かもしれないですが、登場人物それぞれが、それぞれの行動に至る際の、心情の移り変わりを、もう少し細やかに描写してくれると言うことはないですね。あとは…レギュラーキャラの「こなれた」感じは安心感がありますね。特に涼次はこんなに「使えるやつ」だったかというはまり具合がよかったです。また「お菊が手駒を隠している」「仕事の依頼は三番筋へ」という初期設定を、再確認させてくれたのもよかったと思います。胡桃割りの坐坊は、蕎麦屋がなんで女形をやっているのか(あるいは逆か)わかりませんが、久しぶりに「男くさい」キャラがいい感じですね。「はぐれ仕事人」ほか、なんだか見覚えのあるような設定は、オマージュなんでしょうね(笑)殺しのシーンは、ドラマ部分から分断されずに、ドラマの一部として連続しているような印象で、かなりよかったです。ただやはり小五郎には、主水のテーマは使ってほしくないですね。取り留めなく書いて、今はこんな感じです。近くまた改めてみた上で、感想を書きたいと思います。