カテゴリ:自己破産
「Aさんの件ですが、大丈夫のようです、自由財産拡張の申立をしてください 」 破産管財人から電話が入った。 これで、自己破産するAさんの手元に、ある程度の過払い金が残せそうになった。
Aさんの歯車の狂ったのは、今から20年程前、会社からリストラされてからだった。 しばらくは、自暴自棄になり、酒びたしの生活が続いた。 その後、体を壊して、入退院の繰り返し、ついには精神的な病に侵されてしまった。 奥さんにも離婚され、自宅も競売され、残ったのは多額の借金だけだった。 ただ救いなのは、消費者金融との取引が長かったこともあり、ある程度の過払い金が出 たことだ。
Aさんは、今でも、働ける状態でないため生活保護を受けて生活している。 はたして、この過払い金を手元に残すことができるのか?
「Aさんは蓄えもなく、毎日、ぎりぎりの生活をしている。 もし、これ以上の不測な事態が 起ったら頼れる家族もいなく、どうすることもできない」 そんな事情を、破産管財人が行政に説明して、何とか過払い金を残せるとことまで漕ぎ つけてくれた。 そうなれば、Aさんの気持ちの余裕もできて、病気も全快に向かうだろう、 早くそうなって欲しい。 「最近の事例をアレンジして紹介させていただきました」
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Last updated
2013.07.23 12:28:31
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