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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.01.27
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​池澤夏樹「熊になった少年」(スイッチ・パブリッシング)

​​​​ 「ゴールデン・カムイ」という漫画を読んでいると、アイヌの人たちにとっての「熊」の存在が、かなり詳しく描かれていて、そのあたりがこの漫画の面白さのひとつです。エゾオオカミとかヒグマとかは、山の神、カムイなんですね。​​ 
​​
​​​​ 宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」の最後のシーンは熊たちが熊撃ちを仕事にしている小十郎の死を悼み祈るという、ちょっと不思議な光景の描写で胸をうたれます。​​
 ​​
​​​​最近では川上弘美がデビュー作「神様」という作品で「くま」の隣人を登場させ、主人公と一緒に散歩させるという不思議な味わいの短編を書いていました。​​
 ​「そのうえ」というべきか、「ところが」というべきか、東北地方を襲った「あのこと」の後「神様 2011という題で書き直した作品では、放射能に汚染された田んぼ道を防御服も着ないで、やっぱり、「くま」と二人で散歩する​話をこんなふうに書いています。​​​

​「防御服を着てないから、よけていくのかな」
​「でも、今年は前半の被曝量はがんばっておさえたから累積被曝量貯金の残高はあるし、おまけに今日のSPEEDⅠの予想ではこの辺りには風は来ないはずだし」​​
​ ​なんて、まあ、ヤッパリ、ちょっとポカーンとする世界なんですが、だいたい、この作品の「くま」ってなんなんだろう?って思っちゃいます。​
 
​​​​そういえば多和田葉子「雪の練習生」という作品では「白クマ」が主人公でした。たしか、あの「白クマ」は飛行機に乗ってカナダかどっかへ出かけていったはずでしたが。​​​​
「小十郎の葬儀」の話が気にかかって、ネットをウロウロしていると、​​​​奥野克己という方の​「空き地」​(ここをクリック)というブログ(https://www.akishobo.com/akichi/okuno2/v9)​に全部まとめた話が出ていて、そこで出会ったのが、池澤夏樹「熊になった少年」(スイッチ・パブリッシング)でした。​​​
​​ このブログでは、奥野さん「アニミズム」について論じていらっしゃっていて、とても興味深いわけですが、ここでは「熊」がでてくるお話として案内しますね。​​​
 ​​​池澤夏樹さんには「静かな大地」という北海道を舞台にした長編小説があります。幕府の瓦解を機に、淡路島から北海道の静内というところに移住した、作家自身の母方のルーツを描いた作品です。その中にでてくる、山の神を祭らないトゥムンチの一族の少年の悲劇を描いたのが「熊になった少年」です。​​​​​
「静かな大地」は半分はアイヌの話で、本文の中にアイヌの民話や神話をいくつか象嵌した。それは古老の語るのを聞き書きしたものを和訳した、神聖な民話・神話だった。しかし最後に沿える話は捏造することにした。自分の中で木が熟していたのか、まことしやかな民話がすらすらと出てきた。
​ これが、この作品についての作家のことばです。表紙の北海道の森と熊の姿が印象的で、ここからおしまいのページまで、美しい本です。​
「今は、わたしたちの嘆きの歌がこだまするばかり。」

​​​​​​​​​​​ 島フクロウのこんな嘆きのことばで物語は終わります。お話は読んでいただくとして​坂川英二さんという北海道出身のアーティストが描いた「熊」「鮭」の挿絵が何ともいえずいいとおもいました。​​​​​​​

​​追記2020・01・27
「ゴールデン・カムイ」​(一巻)​・​(二巻)の感想はここをクリックしてください。
追記2023・03・04

​​​​ ​​「ゴールデン・カムイ」(集英社)2022年全31巻で完結しましたが、物語としては、ちょっとトンボ切れだったんじゃあないかという感想でした。もっとも、感想、ご案内もトンボ切れで、いつになったら完結させられるのかわかりません(笑)。
 そういえば、池澤夏樹さん「静かな大地」​(朝日文庫)も、いつの間にか文庫になっていましたが、ご案内できないままです。単行本は古本市場で200円くらいですがが、文庫本は版元品切れで1700円とかになっていて、何が何やら分かりません。作品は読みでのあるいい小説ですよ。​​​​​


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最終更新日  2023.11.09 23:40:13
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