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大道あや「ねこのごんごん」(福音館書店)
帰る家がわからなくて、おなかがすいて、さまよっているチビのノラが、ごちそうのにおいにつられて迷い込んだ家に、大きな老猫とアホ犬と、たくさんのニワトリが住んでいました。 「わしは ちょん、というんだ。にんげんでいえば九十八さいぐらいのとしよりだ」 というわけで、この家で暮らすようになった「ごんごん」の人生の、イヤ、猫生の先生は「ちょん」という老猫です。毎日の暮らしの中でいろんなことが起こります。 ごんごんは いっぱい さかながいるのを みるのが すきでした。 ごんごんの なきごえを ききつけて、ちょんが すぐに たすけに きてくれました。
大道あやは1909年に広島で生まれた画家です。60歳の年から絵を描き始めました。「ねこのごんごん」は1975年、66歳のときに彼女がはじめて描いた絵本です。 「兄さんたちは見ていないから描ける。」 芸術と現実を考える時に、心に響く批判だと思います。どちらが間違っているという問題ではありません。しかし、現実を体験するとはどういうことなのかという本質的な問題を捉えていることは間違いないと思います。 ボタン押してね! ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.07 11:13:18
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