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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.10.09
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​​プラトン「ソクラテスの弁明 関西弁訳」(北口裕康訳・PARCO出版)
 偶然というものは重なるものですね。ある日チッチキ夫人が妙なことを所望しました。
​「なあ、『ソクラテスの弁明』って読んだことあるん?」​
「まあ、それは、常識でしょうから、40年ほど前に読みましたけど。岩波文庫でありましたが、あんまり汚かったから、捨てましたな。」
「借りてきてほしいねんけど。」
「はあ、ヤッパリ​『よりよく生きる』​とか考えなあかんとか、目覚めはりましたん?」
「ううん、そういうわけちやうねんけど。」
「なんや、ちがうんかいな。」
「この本に出てくるねん。」
 まあ、そういう会話がありまして、彼女が読んでいる本のことは、ちょっと置いておくとして、ちょうどフェイスブックを覗いておりますと、「友達の友達は友達だ」とでもいう成り行きで「お友達」にならせていただいた方の投稿にこの本が紹介されていたのです。
 「お、ピッタリやん。」

​​ 「播州弁」の人、チッチキ夫人には岩波文庫版よりお似合いでしょうというわけで借りてきました。​​
​ ソクラテスが裁判で語っている場面はこんな感じです。​
ソクラテス
 ほんじゃ、メトレスさん、こっち来てわたしの質問に答えとくんなはれ。あんさんのいちばんの想いは、世の中の若いもんが、できるだけみんな、道を踏み外すことなく、立派な社会人に育ってほしいちゅうことやと思うんやけど、ちゃいますか?

メトレス
 そうです。

ソクラテス
 なら、あんさんのお考えがあるはずや。どこのどなたが若いもんの指導者としてふさわしいか、この場におるみなさんに教えてもらえますやろか。
 どないしはりましたん、メトレスさん。恥ずかしいことおまへんか?何もいわはらへんだら、あんさんがこのことについて、ちっとも考えてけえへんだちゅうわたしの言い分が正しいってことになってしまうと思いまへんか?
​​​​​​​​ 関西弁のモデルは桂米朝「口演」だそうです。米朝さん播州の出だったと思いますが、落語でしゃべるのは、いわゆる「船場ことば」ということなのでしょう。​
 ただ、こうやって書き写してみると、音声なしの関西弁が、関東や九州の人にはどう読まれるのか、そこが、ちょっと面白いと思いました。​​​​​​​
 我が家では、シマクマ君但馬の田舎者です。微妙ですが、どっちかというと京都から山陰本線沿いの方言です。チッチキ夫人播州の北の端の育ちで​関西弁​です。
 二人の言葉づかいで、「はし」とか「あめ」とかの二音節の同音異義語はことごとく異なっていて、日々の口げんかの種です。
​「アメが降ってる言うてるやろ。」​
​「そんならアメ嘗めといたらよろしいやん。」​
「なめてんのか。洗濯もんぬれるっていうてんねん。」
​​ 但馬の田舎者が関西弁しゃべってるつもりが、播州の人が聞くとこうなります。​​
​​​​​​​
​​​ もちろん、普段、話している「会話」全体の「音」の強弱や高低もかなり違います。時々やってくる「愉快な仲間」たちやおチビさんたちが加わったりすると、皆さん、神戸育ちで「関西弁」ですから、ジージは孤立無援です。​​​
​​​​ なんか話がそれていますが、「関西弁」というと、やはり会話なのですが、この本にある、ソクラテスクリトンとのやり取りも紹介してみます。​​​​
クリトン
 ま、それはそれで置いといて、なぁ、ソクラテス、頼むし、わしのいうこと聞いて、こっから逃げてくれへんか。今やったら、まだ間に合うんやし。おまえに死なれんのは、めちゃ困んねん。二人とおれへん親友失うん、耐えられへんし、それだけやのぉて、わしらんことよぉ知らんやつらがな、金積む気ぃあったら、助けられたやろに、わしが出し渋ったから殺されてまいよるっちゅふうなこと、陰で言いよんねん。ケチ言われんのは、かまへんけど、おまえよりも金取りよったって言われんのが、情けのぉて・・・。
ソクラテス
 なぁ、クリトン。お前、なんでそんな世間の目ぇ気にすんねんな。どぉでもええやつらのいうことなんか、ほっといたらええんや。
​​​​​ まあ、こんな感じです。今、現在の「関西弁」とはちょっとちがうような気もしますが、東京とかの人がお読みになると字面だけで、結構、ディープかもしれません。
​​ この本で、ソクラテスを読み直すと、ソクラテスが、ただの「いちびり」「へんこ」なおっさんに見えてしまいます。まあ、そのあたりどうなんでしょうか。​​​​​​

 チッチキ夫人「なんでそんな、国とか、法とか、くどくど、こだわっていうのか、ようわからんわ。」と一喝でした。
​ 哲人ソクラテスもかたなしでんな。めんどくさい、隣のおっさんだったようです。
​​


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最終更新日  2023.05.19 10:41:10
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