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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.03.24
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​​週刊 マンガ便 原泰久「キングダム(64)」(集英社)​​
​ 3月のマンガ便に入っていました。「キングダム」(集英社)64巻です。​​
​「なあ、このまま秦の統一まで、まじめに書いていったら、もう十年ぐらいかかりそうやねんけど。」
「どっかで端折るんちゃウか。いちいちマジメには無理やろ。」
「今回は、まだ趙やろ?戦国の七雄ていうねんで、が滅んでも、まだ五つも残っとるやん。」
「そうやな、にもまだ李牧がおるからなあ。あんな、今回はな、秦の政が6大将軍とか決めたやろ。その中の桓騎いう奴が奇策でを負かすねんけど、捕虜10万人を皆殺しにする話やねん。」​
 まあ、そんな会話があったような、なかったような。
​​​ 今回の「キングダム」64巻の領土、武城・平陽に攻め入ったの中央軍を率いる桓騎将軍と、これを迎え撃たんとするの総大将扈輒(こちょう)将軍との戦いで始まります。
​​​​​​ この裏表紙の方が扈輒(こちょう)さんです。顔にボタンみたいなものを埋め込んでいらっしゃいますが、何なのかよく分かりません。で、表紙の中央の方が桓騎さんですが、桓騎将軍秦軍は苦戦に苦戦を重ねますが、本陣を孤立させ、おとりにするという奇策で、敵将扈輒を誘い出し、見事に逆転勝利します。ここまでが、本巻の最初の読みどころですが、そこからがメインでした。桓騎将軍による捕虜10万人に虐殺です。​​​​​​
​​ これが​武城・平陽の戦い​​の結末のページですが、​秦軍六大将軍​に選ばれたほどの大将軍による暴挙がなぜ行われたのか、その後、どのような決着を見たのか。そのあたりは本作をお読みになっていただくほかありません。
 実は、この作品がよりどころにしているであろう、​司馬遷​​「史記」​の中には​「坑(穴)にす」​とか​「斬首」​という言葉は結構、頻繁に出てきます。​「焚書坑儒」​という言葉がありますが、坑儒とは儒者を生き埋めにすることですね。ただ、多くても何百人単位の出来事なのですが、今回は10万ですから、桁が違います。​​​

​​​​​ 後の将軍​李信​である「信」少年と、後の​始皇帝​である​「政」少年​のビルドゥングスの物語である「キングダム」ですが、この事件に「政」少年、この時点では、すでに秦王嬴政(えいせい)がどう対処するのか、あるいは、作者の原さんがどう対処させるのか、そこが本巻の読みどころでした。まあ、読んでみてください。なかなか読みごたえがあると思いましたよ。​​​​​
​​ さて、いよいよ、次巻はの名将李牧の再登場なのでしょうかね。待ち遠しいことですね。​​​​​​​​

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最終更新日  2024.10.01 08:32:33
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