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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.06.13
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​​​​​​100days100bookcovers no75 (75日目)
​田口俊樹「日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年」(本の雑誌社)​​
​​ ​100日100冊チャレンジ​ですが、​75冊目​が回ってきました。これで四分の三ですね。​100冊​ぐらいどうってことないだろうというのが、KOBAYASI君SODEOKAさんをお誘いしたときの本音でした。始めたのが、昨年、​2020年​の連休明けくらいからですから、今で、だいたい​500日​くらいたちました。色々出てきましたが、ここの所洋物のエンタメですね。まあ、​矢作俊彦​は雰囲気が洋物ですね。​​
 で、どうしようかと考えこんでいたときに読んでいたのがこの本でした。
 田口俊樹「日々翻訳ざんげ」(本の雑誌社)。​
 今回は気を楽にしてこの本でどうでしょう。副題が「エンタメ翻訳この四十年」です。なんか、流れにピッタリだと思いません?SODEOKAさんが最初のころに紹介してくれたローレンス・ブロックの翻訳者ですね。1950年生まれで早稲田の1文を出てウロウロした後で都立高校の英語の教員になったそうです。  
 そのあたりのことを書いている様子にちょっと共感したんですが、こんなふうに書かれています。​

 ​私は1977年に都立高校の英語教員になってる。三年ばかり、小さな出版社と児童劇団を経てのことで、英語の教師になってまず痛感したのは英語に関わる自分の実力のなさだった。大学の受験問題など生徒に持ってこられ、質問されても即答できない。今は時間がないからとその場限りの言い訳をして問題を預かり、そのあと辞書と首っ引きになって必死に調べたり、先輩の先生に教えを乞うたりして、翌日、十年もまえから知っていたような顔をして生徒に解説していた。それが情けなかった。
 そういう情けなさから自分を救うには、これはもう自分が勉強するしかない。そうは思ったものの、生来の勉強嫌いである。どうしたものかと考えあぐねていたときのこと、当時早川書房の編集者をしていた高校同級生の染田屋茂とたまたま会う機会があり、ふと思い立って、翻訳をやらせてくれないかと頼んでみた。英語をただ勉強するのではなく、翻訳という目的を持てば要するに、実入りもあるとなると―勉強嫌いもさすがに勉強するのではないか。思えばなんともご都合主義なことだった。​​
​ なんだか、信じられないような始まりですね。でも、このやる気のなさと、戸惑いには覚えがあります。
 もっとも彼は、その結果、本格的な翻訳者になったわけで、ぼくなんかと比べるのは失礼でしょうが、その時から40年、訳しに訳した年月を、ほぼ時代順に回想したエッセイです。
​​ 《翻訳者ネットワーク「アメリア」》というところに連載していた記事らしいですが、本は3章立てで、​第一章​「ミステリー翻訳者」、出てくる名前が​ジョン・ウィンダム「賢い子供」、ウェイド・ミラー『罪ある傍観者』、ローレンス・ブロック『泥棒は選べない』『聖なる酒場の挽歌』、アン・タイラー『アクシデンタル・ツーリスト』、マイクル・Z・リューイン『刑事の誇り』、エルモア・レナード『マイアミ欲望海岸』、クレイグ・ライス『第四の郵便配達夫』​です。​​
​​ 第2章「昨日のスラング、今日の常識」で、​チャールズ・バクスター『世界のハーモニー』、ネルソン・デミル『チャーム・スクール』、フィリップ・マーゴリン『黒い薔薇』、ジョン・ル・カレ『パナマの仕立屋』、ボストン・テラン『神は銃弾』、デイヴィッド・ベニオフ『25時』​。​​
​ ​第3章​「悪人はだれだ?」で、​リチャード・モーガン『オルタード・カーボン』、ジェームズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、レイモンド・チャンドラー「待っている」​ですね。​
 こうやって並べてみると、懐かしい名前にお出会いになられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
​​ ぼくにとって、​田口俊樹​は、なんといっても​ローレンス・ブロック​の訳者だったのですが、女性の訳者ばかりだと思っていた​アン・タイラー​とか訳しているの知って、​​
「おや、まあ!」
​ ​だったり、​「寒い国から帰ってきたスパイ」​​宇野利泰​のあと、​ジョン・ル・カレの大作​といえば​村上博基​だったのですが、その後を継いだのが​田口俊樹​だったようで、​​
「そういえば、そんなことがあったな。」​
​ とか、もっとも、著者に送ったメールの英語がへたくそ(自分でおっしゃっている)で、​カレ​の機嫌を損じて冷や汗をかいたことも書いてありますが、だからでしょうか、すぐに​加賀山卓朗​に代わっています。​​
 著者​田口俊樹​が高2のときに​田中西二郎訳​で初めて読んだ​「郵便配達は二度ベルを鳴らす」​​8人目の新訳挑戦​の話も面白いのですが、ここでは折角なので​チャンドラー​について、ちょっと引用します。
 今の若いひとにはさほどでもないのだろうが、私の世代にはレイモンド・チャンドラーというのは超のつくビッグネームだ。ダシール・ハメット、ロス・マクドナルドと並んでハードボイルド御三家と呼ばれる一人で、私立探偵の代名詞と言ってもいいフィリップ・マーロウの生みの親である。
 この年(2007年)の三月、そのフィリップ・マーロウものの最高傑作と言われる「ロング・グッドバイ」の新訳が村上春樹訳で上辞され、いっとき翻訳ミステリー・シーンを賑わせた。それに合わせて、早川書房の「ミステリマガジン」四月号でチャンドラー特集が組まれ、「待っている」の新訳の仕事が私にまわってきたのである。その依頼電話を受け、編集者の話を聞いたあと、受話器を置いたときには本当に武者震いがした。大好きな作家の大好きな作品ということももちろんあった。が、二十七歳で翻訳を始めて三十年、ようやく自分もチャンドラーを訳さないかと請われる翻訳者になれたか、といった感慨が深かった。
 ​​​​​翻訳の失敗、日本語に対するこだわり、まあ、お決まりといえばお決まりの回想記なのですが、こういう飾らない文章が読ませるんですよね。いかにも「本の雑誌社」が出しそうな本で、ちょっと暇なんだけどいう方にはぴったりだと思います。
 ちなみに最後の文章に出てきた「村上春樹」ですが、村上春樹は1949年1月の生まれです。1年浪人していますから、田口俊樹は早稲田の同じ学部の一つ後輩ですね。まあ、相手は世界の村上なのですが、なんか、偉ぶらない田口俊樹の書き方にしみじみしました。​​​​​

​ というわけで100days100bookcoversの本編は終わりですが、ちょっと追記があります。というのは、最初の引用に出てきた染田屋茂という人は、実は名前を二つだか三つだか持っている名うての翻訳家です。​
 みなさん、​スティーブン・ハンター​という作家の​「スワガー・サーガ」​って呼ばれている傑作シリーズをご存知でしょうか。​アール・スワガー(第二次大戦)​​ボブ・リー・スワガー(ベトナム戦争)​という、親子のスナイパー、銃の名人のお話です。
​ 父と息子の活躍を、それぞれの戦場を舞台に描いたシリーズが、​扶桑社文庫​10冊くらいあります。中でも​ボブ・リー・スワガー​の活躍を描いた​「極大射程」(新潮文庫)​は映画にもなったらしくて有名ですが、その訳者である​佐藤和彦​というのは​染田屋茂​の別名ですね。ぼくは、最近エンタメを読みませんが、10年ほど前に夢中になったシリーズだったので、
​「おや、まあ!」
​ ​とうれしくなって追記しました。​
それではYAMAMOTOさん、お次をよろしくね。2021・09・04・SIMAKUMAくん

追記2024・04・20 
 ​100days100bookcoversChallengeの投稿記事を ​​​100days 100bookcovers Challenge備忘録 ​(1日目~10日目)​​ (11日目~20日目) ​​​(21日目~30日目) ​​​(31日目~40日目) (41日目~50日目) ​​(51日目~60日目))​​ (61日目~70日目) (71日目~80日目)​という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと​備忘録が開きます。​​​​​​​​​

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最終更新日  2024.04.25 23:29:36
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