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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.05.09
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アリ・アッバシ「聖地には蜘蛛が巣を張る」シネ・リーブル神戸​
 第2回SCC(シマクマ・シネマ・クラブ)で観たのは、アリ・アッバシという監督の「聖地には蜘蛛が巣を張る」でした。予告編に惹かれてお誘いしましたが、見終えて、ちょっと空振りだった気がして、引き気味だったのですが、あの質問でした。
「シマクマさん、今日の作品は何点くらいですか?」
「お、やっぱり!」と、やっぱり、心の中では笑いそうになりながら、今回は、ほぼ、即答でした。
「50点くらいかなあ・・・」
 ​​​映画の舞台は​イラン​という国で、よく解りませんがイスラム教の聖地の町ようでした。街角に立つ娼婦をねらった連続殺人事件が起こっているのですが、事件は迷宮入りの様相です。K察による捜査の実態を疑ったラヒミ(ザーラ・アミール・エブラヒミ)という女性のジャーナリストが現地に乗り込み、実態を調べ始めます。​​​
 このあたりで、謎の​犯人捜し映画​だと思って観ていると、意外なことに、犯人はすぐに正体をあらわしてしまいます。サイード(メフディ・バジェスタニ)という名の実直そうな中年男でした。
​​​ こう書くと、いかにもネタバレの感想を書いているようですが、ごらんになれば納得していただけると思いますが、多分、そうではありません。サイードラヒリの身を挺したというか、命がけのというかの活躍で、あっけなく逮捕されてしまって、裁判沙汰ということになります。​​​
 この辺りでは、サイードの犯した連続娼婦殺しを巡って、イスラム原理主義的言辞が飛び交い始めて、
​「ああ、こっちなのか」​
​ と納得しかけたのですが、結果的にサイードは絞首刑になってしまいます。
​「ポカーン・・・」​
 メディと権力貧困と売春宗教と司法男性原理と女性差別、数え上げ始めれば、まさに現代社会で問い直されている問題の現実的な端緒ともいうべき、まあ、社会描写としてリアルなシーンが次々と描かれていくのですが、結局、何が言いたいのかわからない、で、何が言いたいのかわからないことだけはよくわかる、そういう、気分の結末でした。
 一緒にご覧になったM氏も不可解だったようで、
「これって、現地で撮った映画なのですかね?」
「いや、ヨーロッパ系の資本で作っているから、ちがう感じですね。イスラムの映画って、社会の描き方によっては、とても現地では取れないということがあるようです。」
「で、こういうふうに、外れかな、という場合はどうするのですか?」
「ははは、外れは、外れですよね。まあ、小説でもそうですよね。しようがないですね。」
「はい。まあ、そうですね。」
「ただ、ボク、なんか、引っかかるんですよね。帰って調べてみますね。」
​ とか、何とかで、せっかく、二人で観たにもかかわらず盛り上がりに欠ける結末で、で、ちょっと遅めのお昼でしたが、ご一緒にそばかなんか食べて別れました。
 で、以下に記したのが、その夜の​M氏​あての​ライン​上での​ボクの発言​です。
​ ええーっと、本日の映画ですが、やはり、現地で撮られた映画ではなさそうですね。よくわからないのですが、イラン本国では、たぶん、上映どころか、作ったこと自体が犯罪の可能性さえあるかも、ということのようです​
​ 舞台はイランマシュハドという有名な聖地らしいですね。映画が描ている連続娼婦殺人事件2000年くらいに、実際にその街で起きた事件らしいです。​
 「悪魔の詩」という作品を書いたサルマン・ラシュディという作家が、当時のイランの最高指導者ホメイニから死刑宣告を受けたことがありましたが、それが1990年代だったと思います。で、今日の映画は、どうも、そのころのイランを描いていたようです。
 イラン革命というのご存知ですか?ぼくにはわけがわかっていないのですが、何派だったか忘れましたが、イスラムの宗教原理主義を国家レベルで実行するという革命だったような気がしますが、その革命の指導者がホメイニですね。  
 ああ、ホメイニ1989年に死んでいます。ラシュディホメイニから死刑宣告を受けたのは1989年ころのようです。
​ イラン革命の結果生まれたのは共和主義と徹底したイスラム化の国家体制らしいです。で、ボクにでもわかるのは女性に対する宗教的抑圧というか、まあ、乱暴な言い方かもしれませんが、娼婦は殺してもいいけど、買春する男性は問題にならないというような、ボクたちの目から見れば、実に不公平な通念を宗教的には擁護している社会が生まれたということのようですね。だから、こんな例の出し方自体が、なにいってんの!という社会かもしれないってことですね。
 例えば、ボクたちの目から見れば、この映画で、まあ、猟奇的な殺人鬼に見えてしまうサイードという主人公の名前ですが、ムハンマドというイスラムの預言者コーランを語った人直系子孫の名前ですね。犯人が聖人なのですね。そのあたりも面白い事実だと思います。​

​ 今日の映画は、実在の事件を題材にしてフェミニズム的な、まあ、いかにもヨーロッパ的リベラリズムの観点で見直そうとしている作品という一面もあるのかもしれませんが、どうも、それだけでもなさそうですね。。​
​​​ というのは、描かれている社会そのものが、​サイード​を信条的に支持する宗教的な感覚と、ヨーロッパ的な近代「法」を順守する社会的感覚、それから、助けるのかと思っていると、平気でサイードの刑を執行してしまうような、まあ、世俗的な権力者固有の感覚が、まあ、他にもあるかもしれませんが、重層化していて、ラヒリの告発の意味が映画として表現しきれていないのかもしれません。
 加えていえば、「わかるように描くとラシュディの二の舞のようなことになるのでは・・・」という懸念も制作者にはあった可能性まであるわけで、その結果、わけがわからない映画になってしまったのかもしれませんね。
 まあ、複雑すぎて、何がが焦点化されているのかわからないと思うのは、見ているこっちの責任であるかもしれません。​​​

​ インチキ宗教が権力の中枢と結託していることが話題になっていますが、実は、それ以前に、天皇制という、まあ、いってみれば、謎の宗教制度を象徴というようなことばで目隠しされながら、どんよりとした平和に閉じこもり、よその宗教なんて興味ないという気分で、外部を見失っているのが現代の日本という社会一般の傾向だと思うのですが、そういう社会に浸りきっているボク自身、イスラム社会のことなんて、ホント、何にもわかっていないというのはよくわかりましたね。​​
 まあ、こんなふうに、気になったことをあれこれ調べたりするのが、ボクの映画の見方ですね(笑)
 小説とかの読み方にも、その傾向があります。うざいでしょ(笑)
​ というわけで、結局、要領を得ないのですが、感想です。ラインに書いたといってますが、こんなにあれこれ書いたわけではありません。あれこれ付け足しています(笑)。Mさん、ご容赦くださいね。
 で、結局、ネタをばらしていますが、その点は、まだ見ていない方々、どうぞご容赦ください。さて、   
 第3回SCCは何を見ようかな?​​

監督 アリ・アッバシ
脚本 アリ・アッバシ  アフシン・カムラン・バーラミ
撮影 ナディーム・カールセン
美術 リナ・ノールドクビスト
編集 ハイデー・サフィヤリ  オリビア・ニーアガート=ホルム
音楽 マーティン・ディルコフ
キャスト
メフディ・バジェスタニ(サイード)
ザーラ・アミール・エブラヒミ(ラヒミ)
アラシュ・アシュティアニ(シャリフィ)
フォルザン・ジャムシドネジャド(ファテメ)
2022年・118分・R15+・デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作
原題「Holy Spider」
2023・04・21-no054・シネ・リーブル神戸no183・SCC第2回
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最終更新日  2023.07.15 23:42:18
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