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神沢利子作・G・D・パヴリーシン絵「鹿よ おれの兄弟よ」(福音館書店) 4人のゆかいな仲間と暮らしていたのが、もう、20年以上昔のことになりました。「ジージの絵本」で案内する絵本も、古い思い出の絵本ばかりです。何か、別の本を読んでいて、ふと思い出して、
ああ、あの絵本!まあ、そんな思いつきです。 今日は神沢利子さんの名作「鹿よ おれの兄弟よ」(福音館書店)です。極致を冒険して知る角幡唯介という人の「裸の大地・第1部・第2部」(集英社)というノンフィクション、冒険談を読んでいて思い出しました。 角幡さんの本はグリーンランドでの話ですが、こちらはシベリアが舞台のお話で、直接の関係はありません。角幡さんが犬橇の犬たちのことや、狩りで出合うアザラシやオオカミのことを書いていらっしゃるのを読みながら フト!浮かびました(笑) 絵本は、鹿を狩ってして暮らしている、シベリアの青年のお話です。ページを繰ると4ページ目にこんな絵があります。 で、こんな詩が綴られています。 鹿よ おれの 兄弟よ うつくしい枝角を もつ 兄弟よ川をさかのぼる青年の前に広がる世界を描いた詩といえばいいのでしょうか、人間が生きることを美しく歌った詩で、物語はシベリアの自然を描いていきます。裏表紙は川を下る青年のこんな絵です。 2004年ですから、20年ほど前に出た絵本です。家のどこかで見た気がしたので探しましたが見つかりませんでした。しようがないので、市民図書館でお借りしました。絵を描いているのはばパヴリーシンというロシアの画家です。作者の神沢利子さんは1924年のお生まれで、今年100歳です。ご健在であることを祈りたくなる絵本です。二人の紹介を貼っておきます。 神沢利子[カンザワトシコ] パヴリーシン,G.D. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.17 14:00:17
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