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工藤直子「工藤直子全詩集」(理論社)(その1) 市民図書館の新入荷の棚で、やたらデカい顔をしてのさばっていたので手に取りました。2023年7月初版です。ふんぞり返っていたのは「工藤直子全詩集」(理論社)です。700ページを越えるブットイ本です。重いので躊躇しましたが、借りてきました。
なつかしい!それが、まあ、第一印象というか借りてきた理由です。食卓テーブルでパラパラやっていて、いろいろ思いだしました。ボクにとっては、何と言っても「てつがくのライオン」の詩人で、松本大洋というマンガ家のおかあさんです。1935年に台湾で生まれた方で、日本最初の女性コピー・ライターです。 そんなことを考えながら、最初のページに戻って、ぎょっとしました。 死この詩集には、私家版だったようですが、工藤直子の初期詩篇が収められているのが、全詩集の所以の一つです。絵本の語り手(?)になる以前の工藤直子です。その最初の最初の詩がこれです。25歳の工藤直子です。何にたじろいだのか、うまくいえません。しかし、この感じは他人ごとじゃないですね。「帰っておくれ!」って、本当にそういわれて、真っ暗闇の道を歩いた記憶があるような気がします。 まあ、そういう、昔の思い出はともかくとして、 60年、黙らずに生きて来てどうなりましたか? というわけで、当然、最後のページですね。 85歳の工藤直子です。うまくいえませんが、最初のページから60年の歳月があって、この詩です。読んでいるボクは68歳です。なんだか、元気づけられた気持ちになったのですが、それは。ボクの年齢のせいでしょうかね。 このところ工藤さんは俳句を作っていらっしゃるようですので、もう一つ紹介しますね。 けんきち・はいく それから、まあ、工藤直子といえば、なんといっても「てつがくのライオン」なのですが、長くなるのでその2に続きますね。じゃあこれで、バイバイ。そのうち書きますから、その2ものぞいてね(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.18 10:37:46
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