「大残暑! お名残りおしや 狸君!」
徘徊日記 2023年9月10日(日)松山あたり 9月10日なのですから、もう、秋です。意気揚々(?)とJR舞子で電車に乗ったのは昨日で、高松で旧友と再会し、「讃岐うどん」ならぬ讃岐中華麺で讃岐を堪能し、青春18も挫折して高速バスでたどり着いたのは道後松山だったのに、温泉にも入らないで、調子に乗って浮かれ飲みして、その挙句、二日酔いをするでもなく、元気に目覚めたはず徘徊老人、みごとに道に迷って大汗かいて、たどり着いてみると待っていたのはタヌキ君でした(笑)。
タヌキの前で待っててね。
そう命じられて道ばたにしゃがみこんでお茶など飲んだのですが、やってくるのはホントにさかなクンなのでしょうか?
場所は、大街道の西の出口です。ここに来る前に通ったのが「銀天街」とかで、このアーケードの向うに松山城を見つけたときは、やっぱりちょっとホッとしました。
朝から迷ってたどり着いた、石手川公園、その近所の県立病院から東に向かって引き返しただけですが、繁華街のアーケードにたどり着いてホッとしました。
県立病院からここまでの途中には赤穂の浪人大高源吾のお墓のお寺があったりしたんですが、その境内にこんな句碑というか、石碑があって、こんな句が彫られていて、思わず座り込んでしまいまいました。
こころざし 富貴にあらず 老いの春 柳原極堂
まあ、今は秋なわけで、老いの秋とかつぶやき直すと、妙にしみてしまいました。もう、終わりかけやん、まあ、富貴を望んだことは一度たりともないけど。
そばにあったお地蔵さんがやさしくてよかったりしたんですが、そうはいっても、もう子供じゃないし、まあ、たどり着いたタヌキ君の前で座り込んで、何といっても俳句の町なんだからと、なんとか五、七、五に語呂合わせしようとなれない頭でひねり出しました。
大残暑 お名残りおしや タヌキ君 熊掌
半日、化かされたように松山の街を徘徊したのも、まあ、暑かったのですが、いい思い出です。チッチキ夫人への御みやげは定番の「山田屋饅頭」で、神戸まで送ってくれるというさかなくんの思いもかけない優しさも身に染みたのですが、お土産を買ったドライブイ石鎚で見事に老眼鏡を落とすという失敗で締めくくった老いの秋の旅でした。
ここまで、読んでくださった皆様、どうもありがとう。2023年の夏が終わりました。じゃあね。
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