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カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
モルテン・ティルドゥム「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」シネリーブル神戸 GAGA、ギャガと読むそうですが、所謂、その映画配給会社が「ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映」という企画が2024年2月のなかばからシネリーブル神戸で始まっています。 これが、そのチラシですが、一番古い作品で、2009年の「スラムドッグ$ミリオネア」ですから、ここ15年間くらいのアカデミー賞というわけですが、映画館を徘徊し始めて、漸く5年という新参者には絶好の企画ですね。お値段も、老人1000円です。いいですね(笑)。
ただ、上映時間が午後6時過ぎからで、ほぼ、3週間の間に一日1本で17本すから、全部見るのはまあ無理なのですが、見たいけど見落とす可能性もあって、そこが大変です。まあ、なにはともあれ、2月19日の月曜日から通いはじめました。 1本目はモルテン・ティルドゥムという監督の「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」でした。2014年の作品で脚色賞だそうですが、大満足でした(笑)。 第二次世界大戦下から戦後数年のイギリスが舞台で、ナチスの暗号システム「エニグマ」の解読に成功したアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)という科学者を主人公にした、いわば歴史、評伝映画で、そこがまずボクの好きなパターンだったわけですが、映画全体が、まあ、ただの印象ですが、俳優の演技が堅実で、画面が色合いも構図も落ち着いている、思うにイギリス的だったこともよかったですね。 おそらく、評判になった作品でしょうから筋をなぞることはしませんが、主人公のアラン・チューリングが世界で最初につくりあげたコンピューターに、 少年時代の親友クリストファーの名前を付けて愛した いきさつの描きかたには胸をうたれました。 また、彼が協力者として選んだジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)という、これまた数学的天才の女性も素敵でした。 で、彼が「女性」であることの社会的桎梏から、一歩前に進むことを促し、励ました 「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」 という、美しい言葉を、戦後、戦時下での業績全てを国家機密として抹殺され、同性愛者であること犯罪として追及され、絶望の淵に立たされたチューリングに対してジョーンが励ましとして語りかけたシーンでは、やっぱり涙がとまりませんでしたね(笑)。 ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイの二人の演技と、監督の構成力に拍手!でした。 これが特集のラインアップですが、やっぱり、頑張って見ないわけにいきませんね(笑) 監督 モルテン・ティルドゥム 原作 アンドリュー・ホッジス 脚本 グレアム・ムーア 撮影 オスカル・ファウラ 編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ 音楽 アレクサンドル・デプラ キャスト ベネディクト・カンバーバッチ(アラン・チューリング) キーラ・ナイトレイ(ジョーン・クラーク) マシュー・グード(ヒュー・アレグザンダー) マーク・ストロング(スチュアート・ミンギス) チャールズ・ダンス(デニストン中佐) アレン・リーチ(ジョン・ケアンクロス) マシュー・ビアード(ピーター・ヒルトン) ロリー・キニア(ロバート・ノック刑事) ジェームズ・ノースコート トム・グッドマン=ヒル スティーブン・ウォディントン アレックス・ロウザー(アラン・チューリング少年期) ジャック・バノン(クリストファー・モルコム) タペンス・ミドルトン(ヘレン) 2014年・115分・G・イギリス・アメリカ合作 原題「The Imitation Game」 2024・02・19・no023・シネリーブル神戸no226 追記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.16 22:00:51
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