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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.06.29
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​​アレクサンダー・ペイン「ホールドオーバーズ」シネリーブル神戸
 ​​​​本当は、チッチキ夫人と二人連れで、別の用事に出かけるはずだったのですが、
​「さあ、行こうか。」​
​ という間際に相手方からキャンセルの連絡が入って、
​「じゃあ、映画にでも行きますか?これなんかどう?」​
​​​ ​​で、やって来たのがアレクサンダー・ペイン監督「ホールドオーバーズ」でした。副題に「置いてけぼりのホリディ」とありますが、原題の​​ Holdoversというのが「取り残された人たち、出来事」という意味らしくて、チラシの三人が、まあ、それぞれ取り残された人生を生きている人たちでした。​​​​​
​​​​​​「結構、おもしろかったね。」
「うん、サリンジャーみたいやったね。」
「そうそう、クリスマスで、高校2年生?
「でしょ。で、退学になりそうで。」
「うん、退学したら陸軍士官学校に行くとか。サリンジャーって、こういう学校を成績不良とかで退学させられて、ホンマに陸軍士官学校に行ったんやで。」
「でも、時代がちがうよね。」
「うん、サリンジャー1940年代のアメリカこの映画1970年代のアメリカサリンジャーは第二次大戦で、ヨーロッパの激戦地に出征して、えらい目にあったけど、この映画ベトナム戦争の時代。食堂のおばちゃんの息子が戦死したというのが、ああ、1972年やなっていう感じ。」
タリー君って、自分、同い年ちゃうの?私よりちょっと上やと思ったけど。」
「あっ、そうやな。1972年に17歳やわ。ボクも。」
「映画で、聞こえて来た音楽がよかったよね。ああ、あのころやなって、なつかしくて。」
「あんな、ホールドオバーってな意味わかる?置いてけぼりらしいで。」
「ああ、そうか、ハーバードから置いてきぼりの先生も、から置いてきぼりのタリー君も、二十歳で戦死した息子から置いてきぼりのおばちゃんも、みんな置いてきぼりやったもんね。」
「どのへんから、ドラマが盛り上がるんかなって思っとたら、フィービーやなくて、タリーの病気のお父ちゃん出てきて、まあ、あのあたりの話の作り方はちょとなあ?やったけど。」
先生も、生徒も、実は、元気出す薬飲んでるとかね。」
「うん、ちょっと安易やったな。そういう意味では食堂のおばちゃんが一番まともに描かれてたんちゃうかな。」
「あのね、最後、タリーくんは何で、センセーに何にも聞かへんかったん?で、あの時のセンセーのセリフあれどういう意味?、インケイがどうのとか。」
「スラングやろ。知らんけど。クサレなんとか、みたいな言い方する人があるけど、そんな意味ちゃうかな。何にも聞かへんのは気持ちが伝わってるいうことちゃうかな。聞いたら話がなうごなるなるし。」「まあ、でも、タリーくんって男前やったやんな。」
「えー?アンナンがええの?神経質で、めんどくさそうやん(笑)。」​​​​​​
​​​ ​というわけで、久しぶりの二人外食でしたが、結構盛り上がりました(笑)。 はい、傑作というわけではありませんがハナム先生ポール・ジアマッティ、​​​​​​​​おばちゃん役のダバイン・ジョイ・ランドルフ、男前のタリー君ドミニク・セッサ拍手!でした。​​​​​
​​​ 70年代くらいを舞台にしたアメリカ映画、結構好きです(笑)。なんか、懐かしいんですよね。でも、チラシに「良質ドラマの金字塔」とか書いてあると、ちょっとカチンと来てしまいますね。良質ドラマって何でしょうね。作家のことを作家さんとかいうのがネット上では横行していますが、ちょっと似ている気がしますね。そういう言い方って、なんか、使っていて恥ずかしくないんでしょうかね。まあ、どうでもいいことなのですが(笑)。​​​
監督 アレクサンダー・ペイン
脚本 デビッド・ヘミングソン
撮影 アイジル・ブリルド
美術 ライアン・ウォーレン・スミス
衣装 ウェンディ・チャック
編集 ケビン・テント
音楽 マーク・オートン
キャスト
ポール・ジアマッティ(ポール・ハナム:歴史の先生)
ダバイン・ジョイ・ランドルフ(メアリー・ラム:食堂のおばちゃん)
ドミニク・セッサ(アンガス・タリー:問題児)
キャリー・プレストン(ミス・リディア・クレイン:校長秘書)
2023年・133分・PG12・アメリカ
原題「The Holdovers」
2024・06・28・no081・シネリーブル神戸no252
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追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​
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最終更新日  2024.07.02 12:36:04
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