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カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
レイチェル・ランバート「時々、私は考える」シネリーブル神戸 小さな事務所に、経理や会社運営のコンピューター関連のサポート業なのでしょうね、数人の職員が働いて、主人公のフラン(デイジー・リドリー)という女性も、出勤するとPC画面の前に座って、キーボードを相手にしています。
同僚だったキャロル(マルシア・デボニス)の定年(?)退職の集いがあって、新しく加わったロバート(デイブ・メルヘジ)を迎える打ち合わせがあって、そこはかとない会話が、ともに働いている人たちの近くて遠い穏やかな人間関係を自然に描いていきます。 窓からは港に泊まるクルーズ船が見えて、屋上(?)からは、町から海を越えて対岸にかかっている大きな橋が見えています。 映画を見終えて浮かんできたのは、この大きな橋の風景でした。 見たのはレイチェル・ランバートという女性の監督の「時々、私は考える」でした。 PC相手の事務仕事を得意としているらしいフランという女性の仕事場で衝立越しに周囲が気になってしようがないありさま、職場の同僚や、アプローチしてくるロバートとの距離感がどうしても埋められない様子、そして仕事や自宅での休息の合間に湧きおこってくる想念が描かれていました。 「時々、私は考える」彼女の脳裏に浮かんでくるのは、このチラシに写っている海岸の風景の中にいる自分の姿でしたが、帰ってきて「Sometimes I Think About Dying」という元の題名を見て ふーん、死ですか?!と思いながら、 でも、まあ、時々考えるでいいんじゃないの? とも思いました。 ボクは、時々、まあ、近所にあるからですが、明石大橋の全景が見渡せる丘に座って、橋を渡っていく豆粒のような自動車の流れを見ながら考えることがあります。フランのように、直接的な死の想念が浮かぶわけではありませんが、日常生活で出会う自分以外の人たちに対して、一抹の面倒くささを感じることはわかります。 映画は、失意のフランが、退職して老後を楽しむはずだったキャロルと、偶然、再会し、予想しなかったさみしい生活を語り終えたキャロルから 「みんなには砂糖たっぷりのドーナツがいいわよ!」 と教えられてドーナツを職場に差し入れして喜ばれながらも、相変わらずのチグハグぶりで、おしまいまでハラハラさせられますが、いいお話でしたね(笑)。 主人公のフランを演じたデイジー・リドリーさんですが、何かどこかで見たことがあるような女優さんでしたが、なかなか味のある表情で気に入りました。拍手!ですね。 監督 レイチェル・ランバート 脚本 ケビン・アルメント ステファニー・アベル・ホロウィッツ ケイティ・ライト・ミード 撮影 ダスティン・レイン 美術 ダニエル・マハマン 衣装 ジョーダン・ハミルトン 編集 ライアン・ケンドリック 音楽 ダブニー・モリス キャスト デイジー・リドリー(フラン) デイブ・メルヘジ(ロバート) パーベシュ・チーナ(ギャレット) マルシア・デボニス(キャロル) ミーガン・ステルター(イゾベル) ブリタニー・オグレイデ(ソフィー) 2023年・93分・G・アメリカ 原題「Sometimes I Think About Dying」 2024・07・28・no095・シネリーブル神戸no258 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
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最終更新日
2024.08.03 01:35:30
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