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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.08.30
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マイテ・アルベルディ「エターナルメモリー」シネリーブル神戸
​ ​​​予告編を見て
​「これは泣けるやつやな(笑)」​​
 とか思いながら見に行きました。会場は、いつも以上に老人カップル大会で、
​「ウーン、みなさん仲がええんやなあ?!」​​
​ でした。​​​
​​​​​​​​​​ 見たのはマイテ・アルベルディというチリの監督の「エターナルメモリー」です。
​泣けました(笑)。​
 少し年かさのアウグストというアルツハイマーで、舞台女優の妻パウリナの献身的な介護の生活をドキュメントした美しい映画でした。二人が「いつも心にあなたがいる」という姿を生活の中のシーンとして撮ったとチラシも謳っています。それはそれで、文句をいう気はありません。ボクだって、そろそろ他人ごとではありませんし。まあ、そんな気分で眺めていました。​​​​​​​​​​
 しかし、見始めて、すぐに、ハッとしました。​​
あっ!あの頃の、チリの映画なんや!​
​​ ​​​​​​​​​​1970年代
​​あの時の、チリ!​​
 ​といえば、キューバの再来を恐れたアメリカから徹底的にパージされたアジェンデ大統領が、ピノチェトによるクーデターで殺されたチリです。確か、1973年の9・11だったと思いますが、アメリカの暗躍がうわされて、暴力がまかり通った戒厳令下のチリです。​​​​​​​​​​​
​​​​ で、映画の出だしで映し出されるアルツハイマーの主人公アウグストの、あやふやな記憶のシーンは、ピノチェト政権による暴力シーンです。民衆が警棒で殴り散らされるシーンが映され、つかまった友人の喉が子どもたちの前で切り裂かれた話をアウグストが思い出します。​​​​
​ 軍人や警察権力の暴力に怯えながら、懸命にニュースを撮り続けるジャーナリストがアウグストなのです。
「おー!」​
 でしたね。​
​​​​​ は10年以上続いたの軍事独裁政権の暴力の時代のジャーナリストだったのです。で、妻のパウリナはといえば、1980年代ようやく民主化を取り戻した新政府の文化大臣なのです。​​​​​
​ この命がけで民主化を闘った二人という設定にこそ、このドキュメンタリィーの狙いがあるのではないでしょうか。​
​​​​​ 映画は、アルツハイマーを自覚したアウグストが、自分の人生の「記憶」の消滅を恐れますが、執拗にこだわっているのが、自分が書いた「本」​についてでした。​​​​​
​​​​「あの本が盗まれる!」​​​
​​ ​​​​​​という、あきらかに朦朧とした意識での彼の叫びは、軍事政権の真相を取材し、記録した彼自身の心の底意識の最も深い所にある、人生をかけた
​​自由の希求!​​
​ の思いを感じさせて、やっぱり泣けましたね。
 あの時代のチリを生きたものすごい人生がそこにはあるのではないでしょうか。​​​​​​
​​​ で、彼のその思いを最もよく理解した同伴者がパウリナですね。彼女は、病気の夫が何を焦っているのか、何にこだわっているのか、おそらく、心の底から理解していて、その心と心の出会いが語っているのは
あなたはよく闘った!
そして、今も、よく生きているよ!
最後まで一緒に生きよう!
 だったんじゃないでしょうか。​​​​
​​​​​​​​​ まあ、ボクの思い入れですけど。二人と、監督拍手!でした。
 20世紀の終わりころから、高度経済成長の平和ボケで、歴史に関心を失いつつある所からは見えていませんが、世界のいたるところで国家的な暴力が大手を振って民衆を弾圧していたし、今も、し続けているんですよね。
 世界のあちこちで映画を撮っている人たちは、それぞれの社会の歴史を振り返りながら、記憶として刻むことの大切さを意図して撮っているのではないでしょうか。たとえば、この映画でも、ボンヤリ見ていると、いつの時代にも、どこの社会にもあらまほしい、美しい夫婦愛のドキュメントのように見えるのですが、虐殺が横行した恐怖社会の歴史を、忘れることを恐れる老人の記憶という、実に現代的なテーマで振り返りながら、未来の自由を希求する上で、一人一人の記憶の意味を問い直そうとしている作品だと思いました。もう一度、拍手!ですね(笑)。
​​​​​​​​監督 マイテ・アルベルディ
撮影 パブロ・バルデス
編集 キャロライナ・シラキアン
キャスト
パウリナ・ウルティア
アウグスト・ゴンゴラ
2023年・85分・G・チリ
原題「La memoria infinita」
2024・08・28・no113・シネリーブル神戸no266


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追記
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最終更新日  2024.08.30 22:18:54
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