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カテゴリ:映画「シネリーブル神戸」でお昼寝
フー・ティエンユー「本日公休」シネリーブル神戸 昨日は、韓国のエンタメ映画でしたが、今日は台湾映画でした。フー・ティエンユーという監督の「本日公休」です。
一人で散髪屋さんをやっている60歳くらいのおばはんの、ここ数日の出来事を描いた作品でした。 見終えて 大満足!で帰宅して、 「あんな、あんた、きっと納得すると思うで!」 と同居人のチッチキ夫人にもおすすめでした。実をいうと、この散髪屋のおばはん、膝が痛くて、ホントは立ち仕事がつらい、まあ、それが悩みの種なのですが、チッチキ夫人も同じ悩みを抱える、同年配なわけで、共感しないはずがないのです。 散髪屋のガラス戸には 家庭理髪 となっていて、あのクルクルが回っています。問題は山本頭ですが、あの山本五十六の頭なのですね。実際にどんな頭なのか知りませんが、要するに、あの時代の軍人風の角刈りでしょうかね? おばさんに亭主はいません。一人暮らしで、ネコがいます。子どもは娘二人と息子一人。 長女は、台北でスタイリストというのでしょうか、ちょっと派手な現場の仕事の様子ですが、同棲している男はクズ(笑)です。 次女は一度結婚して、孫も一人いますが、今は離婚して、孫は別れた亭主に預けて、自分は美容院勤めです。 長男は、散髪屋の仕事場の床のために、例のルンバとかいう、掃除ロボットをもってきて、ネコを怖がらせながら 「便利やろ!」とオカンに一蹴される、まあ、フリーターと呼ぶべきなのでしょうね、アホ息子です。 まあ、見終えて、まともだったのは、次女の別れた、自動車修理工の元亭主と、「本日公休」の看板を出して馴染みの客を訪ねる途中に出逢う、男前の青年農夫だけですが、彼は彼で、道を教えながら、実は極度の方向音痴という間抜けぶりでした。 おばはんが、ボルボの老朽車を運転して出かけ始めるのを見ながら 「ああー頼むから事故とか、鬱陶しい事件とか起きんといてよ」 と祈るような気持ちで見続けましたが、見事に何も起こりませんでした。拍手! 到着した先での感動的な散髪とか、甘えてるのか自立しているのかわからない子供たちとか、 「新しいのはないんか?」とか会話するオッサンたちとか、まあ、下町の散髪屋のおばはんの暮らしは明日も続く、いや、続いてほしいと思いながら 「でも、まあ、もう、終わるねんな。」 と、しみじみしてしまいました。 台湾映画、恐るべし!ですね。これは、シネリーブルの新作でしたが、元町映画館が、この9月、台湾映画特集をやっていたのに、ここのところ韓国映画に気を取られていて見損じました。ザンネンなことをしました。 ああ、ちなみにセリフはみんな、当然、中国語、字幕は標準語、関西方言で書いているのは、ボクの勝手です(笑)。 監督・脚本 フー・ティエンユー 撮影 チャン・シータン 音楽 ジョン・シンミン 主題歌 ホン・ペイユー キャスト ルー・シャオフェン(アールイ散髪屋のおばはん) フー・モンボー(チュアン娘のリンの別れた夫) アニー・チェン(シン長女) ファン・ジーヨウ(リン次女) シー・ミンシュアイ(ナン息子) チェン・ボーリン(農家の若者) リン・ボーホン(アンディ) 2023年・106分・G・台湾 原題「本日公休」英題「Day Off」 2024・10・02・no126・シネリーブル神戸no272
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最終更新日
2024.10.05 11:55:34
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