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カテゴリ:日々の戯れ事
ひさびさですが…、前回のつづき。
この日の当番医は近所では一番大きくて設備も整ったS病院。 近いし診察券もある。ラッキー♪ すぐに息子に暖かい上着を着せ支度をした。 ダンナにも一緒に行こうと声をかける。 「だめだ~。オレはとても行かれる状態じゃない。オレのぶんも薬貰ってきてくれ。」 なに~っ! そんなに酷いならなおさら診て貰ったほうがいいんじゃないか? っていうか、やっぱ一人で連れてくのは不安だから付いてきて欲しかったのに。 情けないヤツ。いいっ。もうあんたには頼らないわ。 ふらふらの息子を抱きかかえるように車に乗り込む。 S病院までは車で五分とかからない。しかし大きい病院だけあって駐車場が遠い。 車から降りて5,6メートルも歩いただろうか。息子が崩れるように倒れる。 「だめ。歩けない。」 え~、頑張ってよ。私だってあんたをおんぶ出来るほど体力残って無いわ。 なんとか立ち上がらせるが、だめ。 仕方ない。「入り口に車つけるから。」となんとか車までもどらせる。 救急車用通用口に車をつけると、怪訝そうな顔をして警備員が現れた。 「ここ、出入り口なんだよねえ…。急患ですか?」 「歩けないもんで、すいません。診てもらえますか?」 「電話、しました? 電話頂かないと…。」 「してないですよ。市の案内でここだと言われたもので…。」 「電話がないと、先生に聞かないとなんとも…。」 と、苦しんでる息子をよそに、ぐだぐたといろんなことを言われ、さすがの私もきれた。 「みてくれるんですか、くれないんですかっ、今、先生に聞いてきて下さいっ!!」 その後も看護師にグダグダ言われながら、やっと診察室に通された。 しかしそこでも、医者は文句たらたら。 内科の先生だったのだが、さんざん診察した後に、 「やっぱり、小児科の先生じゃないと分んないな。N先生にお願いして。 こんなんで副院長起こすのは気が引けるんだけどなあ…。」 って、もう中二だよ。大人と一緒だろうがっ。三歳児診ろっていってんじゃねーんだよっ! で、またまたN先生の診察。 もーいい加減にして! 息子は青い顔して苦しんでるのに。 結局、さんざん待たされて、吐き気止めの座薬と胃腸薬をもらっただけ。 点滴くらい打って欲しかった。 ぐったりして家路についた。しょせん夜間の当番医なんてこんなもんなんだわ。 やっと家について、駐車場に車をいれていると、娘が玄関から飛び出してきた。 「ママ、いま救急車呼んだから。」 ええっ???? 何のことかわからず、呆然…。 「パパが、死にそう…。」 あわてて階段を駆け上がると、真っ白な顔をしてけいれんをおこして倒れてるダンナの姿が…。 つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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